12月4日(火)雨、 「ドビュッシー・ピアノ作品集/安川加寿子」

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朝から雨がシトシト降っています。
でも、このあと止んでくれるとか。
止まない雨はないですからね。
スカッと抜けるような青空を期待しています。
 
 
ドビュッシー・ピアノ作品集/安川加寿子」
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今日は朝からドビュッシーです。
私が一番好きな作曲家(息子もそのことは知っています)。
すでに故人となられたピアニストですが、
今年は作曲家の生誕150周年に当たりレコード会社が秘蔵の音源を
ようやくまとめてCD化してくれたわけです。
 
録音はもっとも古いもので「子供の領分」が1966年。
レコードのリリースは解説書によれば
1971年から『ドビュッシー・ピアノ音楽全集』と題されたシリーズで、
最初にリリースされたのは1969年に録音された「12の練習曲」からだそうです。
 
私が生まれてヨチヨチしていたころ、
すでにこうしたレコードが世の中に出ていたのですね。
 
彼女の演奏を最初に聴いて思ったのは「なんてドビュッシーらしいんだろう」ということです。
今の録音にはないやわらかい音と言ったら良いでしょうか。
よく印象派ドビュッシーが嫌った表現)の音楽は
「ベールに包まれたような・・・」などと言うことがありますが、
それとはちょっとニュアンスの違った感じです。
 
きっとそれは当時のレコーディング技術や楽器の特性、
スタジオの環境などに左右されてパッケージされていくのでしょうが、
このレコーディングはすべてにおいてドビュッシーらしさを損なうことなく行われたのでしょう。
 
日本人が完成させたドビュッシーのピアノ作品全集は、
他に小川典子さんや中井正子さんぐらいでしょうか。