朝から雨がシトシト降っています。
でも、このあと止んでくれるとか。
止まない雨はないですからね。
スカッと抜けるような青空を期待しています。
「ドビュッシー・ピアノ作品集/安川加寿子」
今日は朝からドビュッシーです。
私が一番好きな作曲家(息子もそのことは知っています)。
すでに故人となられたピアニストですが、
今年は作曲家の生誕150周年に当たりレコード会社が秘蔵の音源を
ようやくまとめてCD化してくれたわけです。
録音はもっとも古いもので「子供の領分」が1966年。
レコードのリリースは解説書によれば
1971年から『ドビュッシー・ピアノ音楽全集』と題されたシリーズで、
最初にリリースされたのは1969年に録音された「12の練習曲」からだそうです。
私が生まれてヨチヨチしていたころ、
すでにこうしたレコードが世の中に出ていたのですね。
彼女の演奏を最初に聴いて思ったのは「なんてドビュッシーらしいんだろう」ということです。
今の録音にはないやわらかい音と言ったら良いでしょうか。
「ベールに包まれたような・・・」などと言うことがありますが、
それとはちょっとニュアンスの違った感じです。
きっとそれは当時のレコーディング技術や楽器の特性、
スタジオの環境などに左右されてパッケージされていくのでしょうが、
このレコーディングはすべてにおいてドビュッシーらしさを損なうことなく行われたのでしょう。
日本人が完成させたドビュッシーのピアノ作品全集は、
他に小川典子さんや中井正子さんぐらいでしょうか。