NOCTURNES/ Craig Armstrong

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Nocturnes/ Armstrong

 昨晩から未明にかけて久しぶりに星空が広がりました。それでも最初のうちはあちこち雲が多く、頭上に夏の大三角が見えているだけでした。20時頃、たぶん都内の方を覆っている雲の上に宵の明星が架かりました。ちょうと反対側には木星土星がやぎ座にいます。しばらく見ないうちに季節がかわっていました。少々肌寒さを感じる夜風も、秋の虫たちを元気づけるように賑やかなシンフォニーが繰り広げられて、ついつい外を気にしてしまいました。

 昨日届いた『2台ピアノのための夜想曲』は、映画音楽を多数手がけるクレイグ・アームストロングの14曲。情報が非常に少なく、タイトルは『2台ピアノのための夜想曲』となっていますが、クレジットには作曲家本人の名前しかなく、もしかしたら多重録音なのかもしれません。映画のワンシーンを見ているかのような情景が浮かんできそうな曲ばかりです。

 それにしてもドビュッシー以降の夜想曲は、曲の視点が「夜」という抽象的なものでしたが、こうした詩情あふれるメロディは、映像を想定しての作風なのではないでしょうか? フィールドやショパンの者とも違った性格の夜想曲です。