「月の光(Clair de Lune)」といえば、ほとんどの人が思い出す曲と言ったら、ドビュッシーのピアノ曲じゃないでしょうか。それぐらい彼の「月の光」はタイトルにふさわしい情景を思い描かせてくれます。それをさらに強く思わせてくれたのは、1974年にレコーディングされた冨田勲のモーグ・シンセサイザーの演奏でした。何を隠そう、私が初めて「月の光」を耳にしたのは、この冨田勲版でした。
他の作曲家でも同名のタイトルを作曲している作品はいくつかあって、今回紹介するのもそんな1曲です。
メーカーによればドビュッシーやラヴェルの先輩格にあたるフランスの作曲家、1854年生まれのフェルナン・ド・ラ・トンベルは、民謡収集家、詩人、画家、彫刻家、写真家、天文学者などなど多彩な顔を持つ作曲家と紹介されていました。個人的な注目は作曲家であり天文学者であるということ(今と違って何でもアリの時代が感じられますねぇ)。やっぱりそういう人の作品はたくさん聴きたくなってしまいます。サン=サーンスもしかり。
というわけで、ブログのタイトルは「月の光」ですが、もう一枚弦楽四重奏曲も入れておきます(笑)。
CDレビュー
「月の光」という名のつく曲(家のCDから思いつくままに…)
「月の光(Clair de Lune)」
・ガブリエル・フォーレ(歌曲、ピアノ編曲版)
・クロード・ドビュッシー(ピアノ曲、歌曲)
・フェルナン・ド・ラ・トンベル(ヴァイオリンとピアノ)
「月の光に(Au clair de lune)」
・レイナルド・アーン(ピアノ組曲)
「月の光がふりそそぐテラス」
・クロード・ドビュッシー(ピアノ曲)
また、ピティナのピアノ曲事典で検索を掛けるとたくさん(52件)出て来ます。