星語り(一番星のなる木)

星と天界の音楽

水星、東方最大離角前…

夕方の空の観望がゆっくりできるのは週末…
今年一番の水星の見頃である東方最大離角(西の空)は5/17。
この週末、天気を諦めていたのですが、思わず晴天が広がりいつもの沼畔へ。
いつものように日没組が数人いましたが、
暗くなり始めると誰もいなくなり独り占め。

宵の明星は、一瞬、雲間から姿を見せてくれましたが、
なかなか動かない雲の向こうに消えて行きました。

水星は先週見たよりも高度が上がり、
地球照に照らされた月は火星との間に収まっていました。
カペラも北の空に夕焼けのコントラストの中に見えています。

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火星、月、水星

 

水星、金星

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水星(上)と金星(下)



今日も、昨日、一昨日と同じ時間帯雨が降った。
幸いなことに雷雨とはならなかったものの、虹も出ませんでした。
印旛沼近辺は地平線近くまで見渡せるスポットがたくさんあるので、
特に景観がいいとカメラマンが殺到する場所として知られています。
いつも行く場所が夕陽の名所ということは知っていたものの、
初めて多くのカメラマンが来ていたのを知りました。
最初は同業者かと思っていましたが、日が沈んだあとは一台、
また一台と去り始め、
最終的には私一人が残って夜の帳が降りるのを眺めていました。

写真にはわかりづらいのですが、金星が雲の下に、
水星はもっと上の方に輝いていました。
さらにその上の方には火星。

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水星(上)と金星(下)

 

 

今日も虹

今日も夕方から天気が激変し、大粒の雨が夕陽に照らされて「雨粒」というものが上空でキラキラと光る姿を見ることができました(うまく動画には撮れず)。そして思った通り、東の空に虹がかかりました。今日のは二重の虹。PLフィルターを掛けたので、ノーマルよりも虹は強調されましたが、外側の虹が目で見たよりも薄くなってしまいました。

 

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二重の虹

 

 朝から昼過ぎぐらいまでは太陽が見えていたのに、昼頃重たそうな雲がたれ込めたと思っていたら風雨が強くなりました。夕方前にはいったん止んで青空。虹が出るぞとにらんでいたら、東の空低い所に虹。その後雷雨。結構めまぐるしい天気。ともかく今年のGWは月の巡りが悪く(別に月はキライじゃないのだけれど…)、あまり星空が楽しめない分、別の空を楽しんでみる。

 

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(延期)もうひとつの地球を探して

 本日予定していた日比谷カレッジの「もうひとつの地球を探して」は緊急事態宣言に伴う施設休館のため延期になりました。

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もうひとつの地球を探して

 

 夕方になって宵の明星が見られるかなぁと思って印旛沼に行ってみましたが、西の空には雲がたなびいていて、ちょっと無理かな、という天気。とにかく風が強くて、こんなにも波立つ印旛沼を見るのは高校の時以来(あの時は部活で水質調査に駆り出されて小舟に乗って波をかぶった…)。

 南東の空にはおおいぬ座シリウスがギラギラと。

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宵の西天のシリウス

 本日から次回の講座の準備開始。8月予定…

アストロノーシア/ マグネ・アムダール

アストロノーシア/ マグネ・アムダール

2021年のGWの初日、雨の音で目が覚めました。
とは言うものの、目覚ましを掛けなかったのに起きたのはいつもの時間。
だから今日はゆっくりと音楽を鑑賞。
昼間だからサラウンドで聴きましょう(笑)

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アストロノーシア/ マグネ・アムダール

アストログノシア
Astrognosia

前奏曲 - 月(Preludium - Manen)
おひつじ座:白羊宮(Aries - Vaeren)
おうし座:金牛宮(Taurus - Tyren)
ふたご座:双児宮(Gemini - Tvillingene)

間奏曲 I(Interludium 1)
かに座:巨蟹宮(Cancer - Krepsen)
しし座:獅子宮(Leo - Loven)
おとめ座処女宮(Virgo - Jomfruen)

間奏曲 II(Interludium 2)
てんびん座:天秤宮(Libra - Vekten)
さそり座:天蠍宮(Scorpio - Skorpionen)
いて座:人馬宮Sagittarius - Skytten)

間奏曲 III(Interludium3 )
やぎ座:磨羯宮(Capricornus - Steinbukken)
みずがめ座宝瓶宮(Aquarius - Vannmannen)
うお座双魚宮(Pisces - Fiskene)

月のパヴァーヌ(Pavane for Manen)

弦楽四重奏曲「星空」(エルサン)

 

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弦楽四重奏曲「星空」

 

フランスの作曲家、フィリップ・エルサン(1948-)が2014年に作曲した弦楽四重奏曲第4番「星空」というタイトルほど、星好きが興味を惹かれるタイトルはないのではないでしょうか。そして、このジラール兄弟が中心となったグループがカップリングとして選んだのが、ベートーヴェンが1806年に作曲したラズモフスキー第2番。これらのかかわりは、音楽史を紐解いてみないことには「おおっ」ということにはならないのですが、まずはベートーヴェン

 この作品に作曲家本人が愛読書の一つであるエマニュエル・カント(1724-1804)『実践理性批判』の「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」という記述を引用したことでも有名。そして第2楽章を作曲するにあたり弟子のチェルニーに「星空のもとでの瞑想」と述べてたとか。こうしたベートーヴェンと宇宙(星空)のエピソードは、比較的有名のようです(私はベートーヴェンを聞くようになるまで知りませんでしたが)。

 他にも読書家のベートーヴェンはヨハン・ボーデ(1747-1826)の『やさしい星学入門』も愛読していたようです。大自然からは多大なインスピレーションを受けていたことがわかるようですが、ボーデの本は、当時大ベストセラーになった一般向けの天文書でした。
 この本を読んだことがないので、単に一般向けの最新の天文書と思っていましたが、最近読んだ『地球外生命論争』の中で、著者のボーデにふれ、彼は多世界論といった地球外生命に関する思想を持ち合わせ、それを『やさしい星学入門』に盛り込んでいたようです。それを踏まえると、ベートーヴェンもボーデの考えに感化されたと考えるシーンもちらほら見えてきます。特に第九に採用されたヨハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー(1759-1805)の歌詞など、ベートーヴェンを刺激したのもうなずけてきます。そんな宇宙に興味を抱いていた彼は、もしかしたら高橋至時らが翻訳したジェローム・ラランド(1732-1807)の『ラランデ暦書』も目にしていたかもしれません。原題はオランダ語で、単に『天文学』でした。この書にもボーデのようにラランデの思想が織り込まれていました(日本人にとってのラランデは、最新の天文学の部分が欲しかっただけなので、ラランデの思想までは手が回らなかった)。
 ベートーヴェンは少年時代、屋根裏部屋から望遠鏡で遠くを見ることが好きで、日中は遠くのジーベンゲビルゲ山脈を眺め、夜になると星空に天体望遠鏡を向け、星を眺めることが好きだったというエピソードが残っているぐらいで、カント、シラー、ボーデといった著名人の著した天界に興味を持っていたのでしょう。しかもそれが顕著に表れたのが、人類の代表作と個人的には思っている交響曲第9番の歌詞の使用に結びついたのかもしれません。

 そんな天界とのかかわりのあるラズモフスキー第2番をカップリングに据えたエルサンの『星空』も、これらのエピソードを念頭に耳を傾けると、ベートーヴェン的(ベートーヴェンからの引用あり)で夜想曲風の表情を垣間見せ、星空からのメッセージとも思える抒情的内容です。時にはショスタコーヴィッチの影響もちらほら、し、いかにも現代音楽を歌いだしますが。