12月27日(木)晴れ、「冬の旅/バウアー」

毎朝「この冬一番なんじゃないの?」と思うような朝を迎えています。
すでに子供は冬休みに入ったので、
朝の身支度も自分のことだけで済んでいるのでちょっとだけ余裕をもって東の空を眺められます。
通勤の人ごみも本を開いていられるだけのスペースがちょっとだけできましたが、
相変わらず「空席」をめがけての戦いは繰り広げられているようです。
私は本が読めればいいと思っているぐらいなので争いには加わらず遠目で眺めるばかり。
 
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今日の音楽は今朝のような天気には似合わないシューベルトの「冬の旅」です。
もう何枚借りて聴いていることかというぐらいの枚数になってしまい、
とてつもなくはまってしまった歌曲集です。まだ聞き飽きないぐらい。
 
イメージ 2そんな今朝選んだのはフォルテピアノの伴奏によるバリトンです。
私がもっとも興味を持ったのは伴奏のピアノです。
ピアノ・コレクターとしてもしられるヨス・ファン・インマゼールが、
アントン・ヴァルター(1752-1826)工房で作られたフォルテ・ピアノを
1980年にクリストファー・クラークがコピーした楽器です。
まさにシューベルト(1787-1828)が生きていた時代に製作されたピアノです。
 
しかしながら古楽器とはいえ今から30年近く前に復元された楽器。
それでもモダン・ピアノにはない響きが全編を通して聴くことができます。
そういった「雰囲気」も古楽器を楽しむうえでは重要で、
音以外の音を楽しむ余裕がないとノイズで終わってしまうでしょう。
 
私などは18世紀に製作された楽器の音色は、
即、200年前の音色として星空を眺めるお供に連れて行きます。
星の輝き(光)は過去の姿ですから、これほどぴったりくる音楽はないのです。