12月17日(月)雨、「交響曲第九番/ベートーヴェン」

もうそろそろ冬至を迎えます。
太陽がもっとも南寄りから日の出となります。
二十四節気の始まり。
 
そんな時期の明け方の雨は、
ほとんど夜です。
耳を澄ませば一番電車やバスが走る音が聞こえてきます。
 
(日本では)暮れと言ったら第九。
 
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ベートーヴェンが作曲した9番目の交響曲です。最近はベートーヴェンにハマリ込み、図書館でCDを借りて聴くのはもちろんのこと、伝記とか「指揮者が語る」みたいな本をよく読みます。
 
そんな中、最近読んで面白かった本に、指揮者の金聖響氏と評論家の玉木正之氏の対談による『ベートーヴェン』があります。さっそく図書館で金聖響の指揮したベートーヴェンを探したところ、勤務先の図書館に全曲揃っていました。
 理想としては章別に1番ずつ聞きながら読みたかったのですが、なかなかCDが揃わずに先に読み終えてしまいました。しかも面白い内容だったので我慢しながら1日1番ずつ。なので一応9日かけて読んだわけですが、
金聖響の考える演奏論、ベートーヴェン論を思い出しながらCDを聴きました。
 
で、今日は第九ですが、CDを借りて気づいたのがソリストに森摩季さんが参加していました。先日ブリテンの『戦争レクイエム』でソリストとして舞台に立つ姿を拝見してから、なんとなく注目していた歌手です。さすがに人気歌手だからなのか、声量のちがいなのか、ソプラノだから声が通るのか、最終楽章では際立って良く通る声を披露しています。単に私が森さんだけに注目していた、と言えるかもしれませんが(笑)。
 
まあ、ベートーヴェンの第九は毎年の恒例として、私はフルトヴェングラーバイロイト祝祭のライヴ盤を12/31に聴いて締めくくってます。誰かが「これはすごい演奏だからしょっちゅう聞くとありがたみがなくなる」みたいなことを書いていて「なるほどな」と思いました。私も、そんな感じがします。
 
普段は「好きな曲だから」ということで、いろいろな人の演奏を聴いて楽しんでいます(ほぼ、図書館の)。
 
 ちなみに私がどれほどこの曲が好きかといえば、かつてあるクラシックの掲示板に「地球以外の知的生命に地球を代表する音楽を1曲だけあげるとしたら?」という質問を出したことがあり、当時、ベートーヴェンが今ほど好きじゃなかった時でさえ、この第九をあげました。第九の直筆譜はユネスコ世界遺産に指定されています。