雲の気分「雲/ドビュッシー」

雨上がりの朝に明けの明星が光ったイメージ 1
 
 
新しくブログを始めたので
心機一転して毎日書こうかと思いましたが、
写真が間に合わず、これは昨日の東雲(しののめ)です。
寝室はいつも雨戸も閉めずに全開なので
日が昇れば部屋は明るくなり、沈めば暗くなる(まあ、あたりまえか)。
秋分の日を近く、だんだん夜明けが遅くなります。
朝早い私にとって日の出直前の光景というのは何物にも変えがたいひと時です。
(とはいっても見とれていると出勤に間に合わなくなってしまう)
 
「雨上がりの朝に明けの明星が光った」は、
私の愛読書である鈴木壽壽子さんの「星のふるさと」の挿絵から。
 
イメージ 2
 
このあと、雷雨となり、久しぶりに出勤時に傘をさしました。
乱層雲というのでしょうか。
幾重にも重なっているさまざまな種類の雲がたなびき上空の大気の状態がうかがえます。
背後から太陽が当たり荘厳な日の出(見えず)を迎えようとしています。
 
イメージ 3
 
 
新しいブログでは好きな音楽の鑑賞記録みたいなものもやってみたく始めました。
今日はブログの名前にもしている「雲」を題材にした作品を紹介します。
その曲名はズバリ「雲」
 
ドビュッシーの「夜想曲」の第1曲目です。
実はこの曲を初めて聞いたのは今から29年前、
NHK-FM「日本のトップアーティスト」という番組における冨田勲小松左京の対談の中ででした。
それも坂東玉三郎のライヴレコードです。
対談ではドビュッシーの曲を使っていることは言っていなかったので、
このライヴの音源の曲は冨田作曲の音楽だと思っていました。
それがドビュッシーの曲だと知ったときはちょっと感動です。
 
2012年にはその音源を『月の光』に追加して
やっと『CLAIR DE LUNE -ULTIMATE EDITION-』として聴くことができました。
この音源を一部では新作として扱っていますが、
実ははるか昔の音源で追加しているのです。
 
最初に聴いたのがあまりにも衝撃的だったので、
そのあとで管弦楽曲やピアノ版(!)を聴いてもあまりピンときませんでしたが、
個人的には「ドビュッシーはピアノ」と思っているので、
管弦楽よりピアノ版の方が好きです。
 
とはいってもピアノ版(2台ピアノのための)は
ラヴェルの編曲なのが「ちょっとなー」という感じです(笑)。
ピアノ編曲は「作曲者自身の編曲で」というこだわりを持っているので、
その辺がちょっと残念だったり。
でも、ドビュッシーの曲をラヴェルが編曲って、
ビートルズの曲をストーンズが演奏しているみたいに思っています(ちょっと違う?)。