ハーシェルのオルガン作品

 一昨日、図書館の駐車場で宵の明星と東方最大離角前の水星の姿が目に入ったので、昨日は見晴らしの良い港に行って来ました。しかし、あいにく水星の高さにだけ雲がなびいていて、その姿だけを見ることができませんでした。満月が翌日に迫った週末、大潮を求めてか、釣り人たちの姿が薄明が始まるとともに増えてきました。

 

風が冷たい

 

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ハーシェルのオルガン曲集

 さて、音楽家だったハーシェルは様々な楽器を演奏することができたマルチ・ミュージシャンでした。今回紹介するアルバムは、同じくヨーロッパ南天天文台(ESO)の天文学者ドミニク・プルーストです。まさに現代のハーシェルなのか、二足のわらじを履いているような天文学者です。

 ここに収録されたオルガン作品が教会での録音だからといって、すぐに宗教音楽と結びつくわけではなく、当時は人びとの気持ちも、もっと星空に近いところにあったことを思えば、ハーシェルのオルガン曲の響きが、厳かに響いて聴こえてくるのは当然かもしれません。バッハのように神を讃えた意味を持っていなくとも、オルガンの響きは、教会とかかわりを持っていない私のような人間でも、なにやら気が引き締まる思いがします(笑)。特に暮れのヒンヤリとした空間で聴くのが好きです。

ハーシェルのオルガン集