お月見お休み。(星座案内:カシオペヤ座)

ケフェウス座とカシオペヤ座

 今日はどんなところでお月見しようかなと思ってましたが、都内は午後から暗天。ゲリラ雷雨。帰路も月の姿はありませんでした。

 来月の子供向けの講座が近づいてきているので、カメラも新しくしたことだし、写りも全然違うし、撮り直しを始めました。この時期の星座巡りといったら、やはり古代エチオピアを巡る物語でしょう。

ケフェウス王とカシオペヤ王妃

 トロピカルな風景とともに並ぶご夫婦ですが、まだことの時はもっとも天高いコースを巡っていますが、この後、「口は災いの元」の戒めのために、王も王妃も「頭だけ」海に沈んで、体は沈むことない周極星として北の空をめぐる配置に、お話の仕掛けがあります。つまり「頭を冷やせ」ということなんでしょう。
 古代の人々は、ただ単に神話ありきの星座たちの配置にもこだわり(有名どころは蠍とオリオン、ヘラクレスに追い立てられる春の獣たち)、恐怖と戦う夜の闇の中に楽しみを紡いでいたのでしょう。この観察眼、脚本力には頭が下がります。

 なお、私は講座の際に自分で撮影した星座をガイドでお見せしていますが、その際、星座のモデルとなった方々の絵姿は、昨年亡くなった藤井旭さんの『透視版星座アルバム』のイラストをトレースして描いています。

 

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