星語り(一番星のなる木)

星と天界の音楽

春の夜の美しい月光を浴びた瞑想

1846年に海王星が発見された際

その発見方法に感動したとある作曲家が友人に当てた手紙。



ルヴェリエ氏の新しい惑星の発見です。

彼はその距離、軌道、質量、その他、

あらゆることを(計算によって)発見しました。

何という科学の勝利!

数学によって、こんな発見ができるとは!



さて、こんなことをしたためた作曲家は誰なのでしょうか?



その人物は「夜想曲」を発展させ

フィールドの名を霞ませてしまったフレデリック・ショパンです。

音楽の教科書だけでは決して見ることは出来ない彼の一面。

こうした世の中の動向にも注目していたとは意外でした。

そして彼の作品の中で、

夜想曲」以上に星空の雰囲気をもつ曲があります。


ピアノ協奏曲第1番 Op.11

第2楽章: Romanze, Larghetto ホ長調

バラキレフはこの楽章をピアノ独奏に編曲していますが、

ショパン自身も協奏曲にする以前に独奏用の楽譜を残しています。

その演奏は河合優子さんのピアノで聴くことができます。


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そしてこの楽章にショパン自身が

「春の夜の美しい月光を浴びた瞑想」とコメントしているのは、

いかにもピアノの詩人と言われるだけあって、

的を得た表現ではないでしょうか。


この曲は星のお供にいつも流れています。

もちろん、オーケストラの伴奏の演奏も素敵ですが、

室内楽版に編曲された版は、

静かな夜にはもってこいの雰囲気を持っています。

だから私はそちらを選んでいます。


そしてピアノソロは、

まるでショパンの頭の中で聴いていた音のような気がしなりません。