7月に入れば、そろそろ梅雨明けの気分も増してきますが、
昨日、今日と相変わらず梅雨空です(相変わらず涼しい)。
雨を楽しめば、うっとうしく感じることもないでしょうか。
しかし、星が見られないのは何とも辛いお話で、
今週1週間は宵の空で金星と木星のランデブーが楽しめるのに、これじゃあ…
そんな時は星のきらめきを想い、夜を想う音楽、
「ノクターン」を聴き通して星空を楽しみたいと思います。
これまでにもいろいろな作曲家の「夜想曲」を聴いてきましたが、
なんといっても、その一番手はなんといってもアイルランドの作曲家、
ジョン・フィールドです。
「夜想曲(ノクターン)」だからと言ってショパン限ったわけじゃありません(笑)。
私は自称フィールド・マニアです。
正確にはフィールドのノクターン・マニア(笑)。
その全曲に渡って流れる穏やかなメロディは、
私が求める夜想の思いが
すべて込められていると言っても過言ではありません。
夜空にかかる星たちの片言にささやき。
夜の静寂(しじま)から聞こえてくる秘やかな音楽。
フィールドで初めてまじめに「夜想曲」を聴いたくちなので、
ショパンやフォーレの楽曲が、かえってうるさく感じてしまうほど。
それはまた、あまりにも有名な旋律が出てくるものだから
とても落ち着いて星空を眺めていられないだけなんですけど。
特に作曲者が活躍していた時に作られたピアノで聴くと、
その想いは星空を駆け巡ります(ぶっ飛んだ聴き方してますねー、と言われたこともある)。
フィールドの活躍した時代はシャルル・メシエ(1730-1817)やハーシェルと同じ頃。
天体力学や地動説の証拠探しが加熱していた頃ですね。
普段議論を戦わしている天文学者らが
ほっと一息入れるためにサロンに行ってフィールドの曲を聴いたでしょうか?
(そもそも議論を戦わせるためのサロン通いもあったと聞く、とくに英国)
Broadwood, Pleyel, Erard…