10月26日(土)雨 天体のハルモニア(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン)

ひつじ雲。

イメージ 1


























当時としては(それからしばらくの間も)、もしかしたら今も珍しい女性作曲家。
「天体のハルモニア」とは、彼女が修道院で歌うために天啓を受け作曲した楽曲集のいわば俗名。私はこのタイトルが気にいっていますが、正確には「天からの啓示による協和合唱曲」といいます。

「天からの啓示」となるとずいぶん宗教がかっていますが、当時としてはキリスト教の教えが人々の生活のなかにあったので、考え方としてはごく自然のことだったんだと思います。

今では(私は)、こうした宗教曲も「芸術」のひとつとしてすんなり聴いているし、昨日の「天界の音楽」の講座でも特に彼女のことに関する書籍を沢山読みました。ピタゴラスから始まった目に見えない「天球の音楽」はプラトンの「国家」の中で具現化(?)されますが、そんな概念ではなく「実際に鳴り響く音楽」にしてくれたのがヒルデガルト。彼女の作品が「天体のハルモニア」と呼ばれたのです。
そうした流れを上手く解説できたかどうか、講座に集まっていただいた皆さまの意見を聞かせていただきたいところです。

wikiによると彼女の「天体のハルモニア」は77曲あるそうです。手元にはセクエンツィアによる8枚組のボックスがあり彼女が幻視し、天啓を受けて聴いていたであろう方法で

(私にはそんな能力が備わっているわけではないので、ボケっと、いつものように星空を眺めるだけですが)

現在の星空を眺めながら耳を傾けているのですが、意識せずともヒルデガルトが生きていた時代に発せられた星の輝きを見ていることでしょう。私に取っての天界の音楽とは、まさにそうした体験でもあるのです。

次回は11/8。いよいよMikaさんによるピアノ演奏が始まります。