3月31日(日)曇り 「太陽弦楽四重奏曲/ハイドン」

明日は職場の大学では入学式。
それに備えて仕事です。
あまり天気も良くない。
ここずっとこんな調子です。
 
しかも今日のどんよりさは、
ここ数日の雨に煙る情景でなく、
遠くの森まで見通せるほど視界の良い中でのどんより。
ちょっと気持ちも塞がってしまいます
(きっと日曜出勤だぁ、という「気」も大きく左右しています)。
 
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こんな日はハイドン弦楽四重奏曲でも。
本人の意に反して、出版された楽譜の表紙に太陽の絵が描かれていたことで、
太陽弦楽四重奏曲などと呼ばれていますが、
まったく太陽とは無関係の内容で、
いわゆる絶対音楽の領域です。
 
明るく、疲れない曲調は、
悪い言葉でいえばBGMになりやすい曲。
ハイドンは「交響曲の父」という他にも「弦楽四重奏曲の父」などと呼ばれるほど、
その数は他の作曲家の群を抜いています。
 
私には「軽さ」がハイドンの良さだと思っているので、
同じように聞こえようが(まぁ、確かに・・・)、
主題がはっきりしなかろうが(まぁ・・・)、
そこが好きなんですね。
星を見るときには、これ以上ないぐらいお供になってくれる音楽だと思っています。
 
だから今回の「太陽」という名前は実はじゃまっけで、
だったらまだ「名タイトルだなぁ」と感心している「日の出」なら、
ハイドン命名していなくともその情景が浮かんでくるから、
星を見るときにはあえて選曲しません。
しかし、この「太陽」の方は、実に心地よく、星空散歩にはぴったりの楽想。
 
ハイドンはこの曲集には番号をつけていませんが、
Hob.番号に31~36まで通し番号がついているから、
弦楽四重奏曲第31番・・・36番と呼ばれることもあります。
今回は図書館で借りてきたハーゲン四重奏団の演奏で。
 
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それにしてもクラシックにつけられたタイトルというやつ。
この曲集には「太陽」
先に書いた「日の出」は弦楽四重奏曲第78番。
他にもハイドンには交響曲に「マーキュリー」と命名された曲もあります。
その手で有名なのはモーツァルト交響曲第41番「ジュピター」でしょう。
 
中学生のころ、
星を眺めるときに探していたクラシック音楽
なんだかわからない曲だらけだったので、
とりあえずは宇宙、星っぽいタイトルから入っていきました。
目に留まったのは「ジュピター」
ホルストの「惑星」はもうちょっと経ってから)。
 
その「ジュピター」を聴いたとき、
なにがジュピターなんだかちっともわかりませんでした。
作曲家にしてみれば(音楽史的にも)、
そんなこと考えずに書いた曲だけに困惑していることでしょうね。
そして聞き手も惑わされてしまいます。
 
でも「ジュピター」の本質がわかってくると、
この曲にこの名前を付けた意味が、なんとなく分かるのかもしれません。
思い込みだけが邪魔になります(笑)。