明日は職場の大学では入学式。
それに備えて仕事です。
あまり天気も良くない。
ここずっとこんな調子です。
しかも今日のどんよりさは、
ここ数日の雨に煙る情景でなく、
遠くの森まで見通せるほど視界の良い中でのどんより。
ちょっと気持ちも塞がってしまいます
(きっと日曜出勤だぁ、という「気」も大きく左右しています)。
本人の意に反して、出版された楽譜の表紙に太陽の絵が描かれていたことで、
太陽弦楽四重奏曲などと呼ばれていますが、
まったく太陽とは無関係の内容で、
いわゆる絶対音楽の領域です。
明るく、疲れない曲調は、
悪い言葉でいえばBGMになりやすい曲。
その数は他の作曲家の群を抜いています。
私には「軽さ」がハイドンの良さだと思っているので、
同じように聞こえようが(まぁ、確かに・・・)、
主題がはっきりしなかろうが(まぁ・・・)、
そこが好きなんですね。
星を見るときには、これ以上ないぐらいお供になってくれる音楽だと思っています。
だから今回の「太陽」という名前は実はじゃまっけで、
だったらまだ「名タイトルだなぁ」と感心している「日の出」なら、
星を見るときにはあえて選曲しません。
しかし、この「太陽」の方は、実に心地よく、星空散歩にはぴったりの楽想。
ハイドンはこの曲集には番号をつけていませんが、
Hob.番号に31~36まで通し番号がついているから、
弦楽四重奏曲第31番・・・36番と呼ばれることもあります。
今回は図書館で借りてきたハーゲン四重奏団の演奏で。
それにしてもクラシックにつけられたタイトルというやつ。
この曲集には「太陽」、
先に書いた「日の出」は弦楽四重奏曲第78番。
中学生のころ、
星を眺めるときに探していたクラシック音楽。
なんだかわからない曲だらけだったので、
とりあえずは宇宙、星っぽいタイトルから入っていきました。
目に留まったのは「ジュピター」
(ホルストの「惑星」はもうちょっと経ってから)。
その「ジュピター」を聴いたとき、
なにがジュピターなんだかちっともわかりませんでした。
作曲家にしてみれば(音楽史的にも)、
そんなこと考えずに書いた曲だけに困惑していることでしょうね。
そして聞き手も惑わされてしまいます。
でも「ジュピター」の本質がわかってくると、
この曲にこの名前を付けた意味が、なんとなく分かるのかもしれません。
思い込みだけが邪魔になります(笑)。