チェレスタは星のまたたき、チェレスタはゆりかご

 明日積雪の恐れがある関東。今日も未明から庭の植木を打ち付ける雨の音が鳴り始めました。今朝は日の出の陽光も差し込まず、ひんやりとした空気感が氷雨を布団の中で感じます。

「そういえば今日が立春かぁ」の朝。太陽が天球上の黄経315度を17:27に通過します。日の入りが17:11なので、その後の話。

 

チェレスタ

 チェレスタという楽器は、オーケストラの中にいて、その音は一発で聞き分けられるほどの独特の音色を持った小さな楽器です。有名どころではチャイコフスキーの「金平糖の踊り」や、サン=サーンスの「水族館」。最初に意識して聞いたのはホルストの「水星」です。

 図書館に森ミドリさんのCDに『チェレスタはゆりかご』というアルバムがあって、そのうちの一枚にオリジナル作品としての「天空」が並んでました。早速視聴。まさに天空から聞こえる、星の瞬きを連想させる音。

 もう一つ、実相寺昭雄さんの『チェレスタは星のまたたき』。氏はウルトラマン・シリーズのプロデューサー。個人に印象的に残っているのは「ちゃぶ台の対話」です。セブンとメトロン星人が下町のアパートの一室で、ちゃぶ台に座って会話をするシーン。その方がクラシックへの造詣が深く、この中にマーラーと天球の音楽に関する章がありました。かつて交響曲第5番のアダージェットを「天球の音楽」と表現したという情報があり、「もしかしたらこれか!?」と思って興味深く読みましたが、特に記述なく。ここではバーンスタインの演奏に関してのネタでした。

 そうそう、ウルトラセブンの音楽。冬木透さんが手がけたシリーズですが、これもまた昭和を思い起こさせてくれる良いメロディに溢れています。

さらに冷え込み、こたつの中に埋もれてうたた寝しつつの休日です。