私が曙を眺めている頃、
まさに日本の反対側で日食が起きていたわけです。
写真の左手に見える星は牛飼い座のアルクトゥルス、
金星の左下に見える星は11月27日に大接近する土星です。
(右下の輝星はおとめ座のスピカ)
さすが惑星ですから、こんな曙の中でもしっかり見えていました。
さて、日本からは見ることのできない今回の皆既日食は
5月21日に日本で見ることのできた金環日食の対として起きた現象で、
5月は月が小さすぎて太陽を隠しきることができませんでしたが、
今回は月が接近しているために大きな新月となり、
太陽全体をすっぽり隠してしまったわけです。
逆にスーパームーンとして騒がれた5月6日の満月に対して、
10月30日の満月は最小の満月となりました。
下の写真は最大の満月から最小の新月へ晴れた日に撮影していったものです。
徐々に小さくなっているのがわかります。
なぜこういうことが起きるかというと月が地球を回る軌道が楕円だからです。
金環日食は25年前の沖縄に次いで2回目でした。
皆既日食はまだ一度も見たことはありません。
星のソムリエとして一度は見ておかなければと思いますが、
と、思っています。
機会があれば「見に行きたい」のですが、
機会(お金)がないので地元にとどまっている次第です(笑)。