夢をまことに(山本兼一)

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夢をまことに(山本兼一

本の表紙が月を眺める主人公の国友一貫齊(1778-1840)。
彼の前向きな考え方が多くの発明品を生み出していく。
読んでいてゾクゾクくるのは天文のくだり。
月面、太陽(ゾングラスと呼ばれる太陽専用フィルター)の観測。
ちょうど太陽の講座ネタにかぶさるくだり等、
これもまたタイムリーな小説となりました。

自分のペースでは、
このページ数だとかなりかかると思っていましたが、
展開のテンポよさもあいまって
(通勤時以外の時間も割いたこともあり)、
1週間で読み切りました。
私にとってはかなりのハイペース。

300年近く前の人物なのでわかりきっていることなのに、
唐突とも思えるエンディング(個人的に好き)。
何度も読み返したくなります。