仕事終わりにそのまま館山へ。
途中、(これで通算何度目だ?)職質で起こされ…
月が完全に海に没したあと暗夜になりました。1時間ぐらい。
南の空にはここではそんなに大きく見えないくじら座のミラも赤々と。予報は8月17日頃極大となりそう。
真夜中なのに写真に撮ると夕焼けのよう(この先は三浦半島)。
まだペルセウス座流星群は先ですが、この間に4個のペルセウスが飛んでくれました。写真には写らず… 天の川もいて座から夏の大三角からカシオペアにかけて肉眼でもつぶつぶが見えたほど!
「星、星空、宇宙といったイメージから多くの人が連想するのは映画音楽ではないでしょうか? まったく無関係と思われがちな音楽と宇宙のかかわりを天文史と音楽史の両面から聴き比べます。」
こんな内容のお話をする予定です。
光害で聞こえない?オルフェウスの竪琴
星は過去の姿、音楽はタイムマシン
星の瞬きにメロディをつけると?
家族そろって音楽家
作曲家になりたかった天文学者
新惑星を発見しちゃった作曲家
ショパンもビックリの大発見!!
天球で一緒に踊ろう
ハレー彗星と消えた大指揮者
星座に五線紙をあててみたら
イメージ強すぎ!ザッツハリウッド
宇宙人への土産はバッハがいい?それともジョニー?
宇宙遊泳にピッタリのうた(さんぽ)
宇宙飛行士が涙した声
などなど時間の許す限り…
今日は7月7日。なんだかんだいって七夕。普段星空を見上げない人でさえ、自主的に見上げる機会となる貴重な日なので「七夕はやっぱり旧暦じゃないと…」なんて言ってられない(笑)
結局今年も梅雨真っ最中になってしまい、かれこれ1週間近く宵の明星も夏の星々もお目にかかれていません。まさに今夜は「星のない夜は」にピッタリかも。
この曲はヴィクトル・ユゴーの詩にレイナルド・アーンが曲をつけたもの。この曲の対極にあるのがドビュッシーやヴィドールが書いた「星の夜」でしょうか?後者は輝く星々の空の下、澄み渡るソプラノで歌われることが多いのに対し、星が見えない夜を歌うのは、キーの低いアルトやバリトンが似合ってます。
現在日経サイエンスに連載中の「nippon 天文遺産」の既掲載分を再録・編纂した別冊が出版されました。
レプソルド子午儀と子午儀室(上)
レプソルド子午儀と子午儀室(下)
20cmトロートン望遠鏡
日本で最初に星空を撮影したブラッシャー天体写真儀
日本最古の星野写真乾板
65cm屈折望遠鏡と大赤道儀室(上)
65cm屈折望遠鏡と大赤道儀室(下)
ゴーチェ子午環(上)
ゴーチェ子午儀(下)
樺太国境を決めたバンベルヒ子午儀
日本最初の理科年表
東京天文台1号官舎
9cmバンベルヒ子午儀
三鷹国際報時所の門柱
リーフラー時計
写真天頂筒
20cm屈折望遠鏡と第一赤道儀室
アインシュタイン塔(上)
アインシュタイン塔(下)
臨時緯度観測所本館と眼視天頂儀(上)
臨時緯度観測所本館と眼視天頂儀(下)
緯度観測所本館
電波望遠鏡 第1号
名大空電研1.5m太陽電波望遠鏡
6mミリ波望遠鏡
野辺山ミリ波干渉計
スプートニクとエクスプローラーを追跡したベーカー=ナン カメラ
日ソ共同の衛星追跡で活躍 AFUカメラ
五島プラネタリウムカール・ツァイスIV型投影機(上)
五島プラネタリウムカール・ツァイスIV型投影機(下)
数年前から日本の天文学にハマってしまいましたが、その水面下で連載されていたんですね。この『日経サイエンス』は、W大学で仕事をしていた時に化学の教授から「星の特集してたよ〜」といって、天文が特集されると、わざわざ持って来てくれました。そんなことを思い出すと懐かしいやら嬉しいやら。
ケプラーの『宇宙の調和』(1619)の中には、当時の現代音楽を、対象の比較として何曲かに言及しています。それらの音楽が、彼が考える『天球の音楽』というわけではありませんでしたが、それにかなり近かったのかもしれません。もっと古い音楽、グレゴリオ聖歌の中にも、ケプラーは嗅ぎ取っていたようです。
彼が引用しているのはグレゴリオ聖歌のヴィクティマエ・パスカリ(復活のいけにえ)。この旋律は、のちにレスピーギが1921年に作曲した『グレゴリオ風協奏曲』のモチーフにも登場します。さらに言えばレスピーギは、ガリレオの父ヴィンセンティオのメロディを『リュートのための古風な舞曲とアリア』に引用しているので、レスピーギもケプラーのように、天球の音楽を探していたのかもしれません、と考えると楽しいです。