満月

満月の南中(23h36m)

今年3番目に高い満月。高いのは高度です。

18時18分に満月となったから多くの人の目に触れたらしく

職場でも「月がすごい」と寒風から戻ってきた人が口々に言ってました。

この写真はそれから6時間近く経ってしまっているので、やや輪郭がボケ始めています。

最初に書いた通り、2023年度では3番目に南中高度が高くなりました。

 

2023年満月の高さランキングTop3

1位:12月27日 82度

2位:1月7日 80度

3位:11月27日 79.4度

月の光

 

 

ついで…

本をたくさん買ってご満悦。

読書の秋? (ブラックフライデーに乗った。安くはなかった)

 

特に早く読みたいのがこれ。帯より抜粋。

『複数世界の思想史』長尾新一著(名古屋大学出版会)

大いなる知的水脈 ー
 人間知性の歴史の中で、宗教・形而上学から科学まで様々な形をとって展開してきた「世界の複数性」論。「天文学的複数性」論。天文学的複数性論を軸にその流れをたどり、宇宙に関する知的考察を方向づけてきたこの世界観=「巨大化説」の意義を明らかにする。自己中心性が駆動する「近代」を問い直す力作。

 

『西洋占星術の起源』A.ブーシェルクレール八坂書房

人はなぜ星を読み、なぜ占うのか?
 遠く東方由来の星辰信仰とギリシャの哲学・自然学との融合過程に目を凝らし、複雑な図式と数値を身にまとう一方で、惑星や星座をめぐる豊かな象徴性をはぐくみ、人びとの想像力を刺激しつづけてきた占星術の体系発展の道筋を、文献学的に詳細に跡付けた、19世紀末フランス古代史・宗教史の金字塔。1899年の刊行以来、この分野における唯一無二の「灯台」を仰がれ、今なお後進の足元を照らしつづける記念碑的著作、待望の翻訳。科学史家ソーンダイクの小論や刊行当時の書評集など、付録資料も充実。

 

特に後者は「あとがき」にあるように 

「本書は十九世紀末、1899年に公刊された占星術の考古学あるいは星学の根本問題を論じた浩瀚(こうかん)な論考です。 〜中略〜 これはいわゆる占星術入門書というよりは、その文献学的検討のための入門書であって、これを読めば占いが「できるようになる」という類の著作ではなりません。

というもの。天文学史好きにとっては興味深い内容。