今月発売された『天文ガイド』そういえば、今年50周年だそうです。私は1980年6月号からお世話になりましたが、もう、そんなになるんですね。
その号で憶えているのは久保田早紀さんのインタビュー。私の好きな「星空の少年」が印象的な歌手です。一般には「異邦人」ということになるのでしょうけど。
ところで、その今月号。
ウルシマ・シサスク氏が来日していたとのこと。
(知らなかったぁ)
シサスクの作品は、ほとんどが天文関連の曲。それもそのはず、彼は人々に星空が耳に聴こえるよう音楽という形に置き換えている、といいますから。
初めてその存在を知ったのは1993年にフィンランディアというレーベルからリリースされた『銀河巡礼』という1枚のCDが『レコード芸術』で紹介されたからです。その時は宗教作品も同時にリリースされ、どうせだからと、まとめて購入しました。
曲は(レコード会社のインデックス表記のまま)…
01. 水がめ座(夢)
02. 小ぎつね座(不安)
03. いるか座(結合)
04. 大犬座(性急)
05. 髪の毛座(転変)
06. くじら座(あこがれ)
07. アンドロメダ座(力)
08. 牛飼い座(回転)
09. うさぎ座(孤独)
10. はと座(動き)
11. 牡牛座(鋭利)
12. へび座(出現)
13. 矢座(動揺)
14. からす座(吹雪)
15. 琴座(幸福)
プレアデス
16. エレクトラ
17. マイア
18. タイゲタ
19. アルキオネ
20. メローペ
21. アステローペ
22. ケレノ
23. 雄羊座(緊張)
24. へび使い座(破滅)
25. こぐま座(平和)
26. 小犬座(混乱)
27.オリオン座(凝固)
28. うみへび座(永遠)
29. ペルセウス座(瞑想)
このアルバムを担当した方が、もうちょっと天文学を知っていたなら、おそらく星座表記はすべてひらがな、そして23曲目の♪雄羊座も、少なくとも牡羊座としていたのではないでしょうか(笑)
そして2011年には日本人ピアニスト吉岡裕子さんのレコーディングによる国内盤がリリースされたのです。こちらも今月号のキジと同じように『天文ガイド』からの情報でした。
曲目は同一によるものでしたが、曲目のインデックスが充実していて、難解とされる現代音楽に一石を投じるように、手引書となってくれるでしょう。