七夕(しちせき)と書いて「たなばた」と読みますが、
そもそも棚機と書いて「たなばた」なのです。
これが中国から伝わった織女・牽牛の伝説と
日本の豊作祈願や
「乞巧奠」つまり手仕事とか、
武芸の技などが上達するようにと言うお祭り行事が合体して、
7月7日に定着したのです。
ではなぜその日なのか?
諸説様々ありますが、
日本人は特に奇数を好む民俗です。
1月1日は元旦
3月3日は桃の節句
5月5日は端午の節句
このように奇数が重なる日を重要視していたので、
当然次は7月7日になにかを当てはめるわけです。
これは五節句と呼ばれるもので、
正確には1月1日ではなく1月7日で、「人日(じんじつ)」人を敬う日。古くは、この日だけ犯罪者を処罰しては行けないと定めた日だとか。
3月3日は女の子のお祭り。
5月5日は男の子のお祭り(今はこどもの日)。
7月7日は子供たちがしっかりと生きて行けるようにということを祈願するお祭り。
9月9日は邪気を払い長生きできますようにというお祭り。
これらを並べると人の一生が浮かんで来ます。
そんなことから7月7日になった、という説を私はイチオシします。
また、
現在のカレンダー通り、今日七夕をやると、
主役の星々が雲に隠されて見えないことの他に、
重要なキャラクターが出そろわないのです。
7月7日
織女(こと座のヴェガ)
→夜の9時ごろ東の空、真ん中あたり
牽牛(わし座のアルタイル)
→夜の9時ごろ東の空、地平線から昇りたて
天の川
→夜の9時ごろ東の空、地平線に沿って低い
天の川の渡し舟(半月)
→2010年は日付が変わってから昇ってくる
8月16日(旧暦7月7日)
織女(こと座のヴェガ)
→夜の9時ごろ頭上
牽牛(わし座のアルタイル)
→夜の9時ごろ頭上
天の川
→夜の9時ごろ頭上
天の川の渡し舟(半月)
→夜の9時ごろ天の川の西岸
ここで重要なキャラクターである半月は「つれない舟人」として二人を再会させてくれないのです。いじわるですが、粋なキャラクターじゃないでしょうか?
というわけで、今朝のラジオ(bayfm)、緊張しましたー