目覚ましが鳴る前に目が覚めて「二度寝できる」と思いつつも窓の外に目をやると、西の空に月の光が煌々と広がっていました。雲を照らしているのか、晴れているのかと顔を出すと、東の空には明けの明星。このあと雲に消えました。菜種梅雨、強し。
一週間前と比べると大きく彼らの位置が変わりました。待っている間、人工衛星がいくつ飛んできたことか… 春霞があったのか、きれいに晴れ上がっている割には透明感のない朝でした。
40年ほど前、コンサートが行われるたびにテレビニュースなどでも報じられたグスタフ・マーラーの『交響曲第8番』通称『千人の交響曲』
「宇宙が響き始める様子を想像してください。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です」という言葉を残した曲。昨日のテレビニュースでは、メゾ・ソプラノの藤村実穂子さんが参加したアルバムがグラミー賞を受賞した、というもの。
この曲がグラミーを受賞したのは4回目。私が実演に接したのは東京芸術劇場のこけら落としで行われたシノポリによる全曲演奏会。愛聴盤はいまだにショルティ盤。
グラミー歴代受賞盤
1968年度第11回
Leonard Bernstein
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance, Classical (Other Than Opera)
1973年度第16回
Georg Solti
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance, Classical (Other Than Opera)
♪Best Engineered Recording (Classical) ; Gordon Parry & Kenneth Wilkinson, engineers.
2010年度第53回
Michael Tilson Thomas
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance
♪Best Engineered Album, Classical
♪Best Engineered Recording (Classical) ; Peter Laenger, engineers.
2022年度第64回
Gustavo Dudamel
♪Best Choral Performance
過去の受賞では、規模の大きい曲なので裏方への賛辞も込めてBest Classical Album(アルバム・オブ・ザ・イヤーのクラシック版)も受賞していましたが、今回は指揮者のドゥダメルがアメリカ人でなかったからか(と、勘ぐってしまう。ロスフィルの音楽監督なのに…)、Best Choral Performanceのみでの受賞でした。とはいえ、このカテゴリー(Best Classical Album)、2011年以降は廃止されているから受賞できないのは当然と言えば当然なのですが(さらに細かいカテゴリーに分けられました)…
目覚ましセットして寝ぼけ眼でしたが、明けの明星の存在はすぐにわかりました。ちょっと赤っぽいのは、まだ地平光度が高かったからか… かろうじて火星は肉眼で確認できましたが(メガネかけて)、土星は見えず。暦上、肉眼惑星は東天に集まってます。細い月も(太陽に近すぎですが)。来月も注目してます。