宇宙が鳴り響く様を想像してみてください…(マーラー)

40年ほど前、コンサートが行われるたびにテレビニュースなどでも報じられたグスタフ・マーラーの『交響曲第8番』通称『千人の交響曲

 

「宇宙が響き始める様子を想像してください。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です」という言葉を残した曲。昨日のテレビニュースでは、メゾ・ソプラノの藤村実穂子さんが参加したアルバムがグラミー賞を受賞した、というもの。

 

この曲がグラミーを受賞したのは4回目。私が実演に接したのは東京芸術劇場こけら落としで行われたシノポリによる全曲演奏会。愛聴盤はいまだにショルティ盤。

 

グラミー歴代受賞盤

1968年度第11回
Leonard Bernstein
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance, Classical (Other Than Opera)

1973年度第16回
Georg Solti
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance, Classical (Other Than Opera)
♪Best Engineered Recording (Classical) ; Gordon Parry & Kenneth Wilkinson, engineers.

2010年度第53回
Michael Tilson Thomas
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance 
♪Best Engineered Album, Classical
♪Best Engineered Recording (Classical) ; Peter Laenger, engineers.

2022年度第64回
Gustavo Dudamel
♪Best Choral Performance

 

過去の受賞では、規模の大きい曲なので裏方への賛辞も込めてBest Classical Album(アルバム・オブ・ザ・イヤーのクラシック版)も受賞していましたが、今回は指揮者のドゥダメルアメリカ人でなかったからか(と、勘ぐってしまう。ロスフィルの音楽監督なのに…)、Best Choral Performanceのみでの受賞でした。とはいえ、このカテゴリー(Best Classical Album)、2011年以降は廃止されているから受賞できないのは当然と言えば当然なのですが(さらに細かいカテゴリーに分けられました)…

 

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歴代受賞盤