楽しみにしていた月食でしたが、千葉は残念でした。かなり分厚い雲に阻まれて「ほぼ」見ることはかなわず。欠け始めの頃、その姿は雲越しに見えましたが、その後欠け始めると雲に負けてしまったようで場所すらわからず。皆既中もまったくわからず…
皆既が終わって、満月に戻る途中にようやくうっすらと、ぼんやりと朧に欠けた姿が隣家の屋根の上に登場。30分ぐらいは見えたでしょうか?その後もまた雲の彼方へ…
… まぁ、でも、これだけの明るい空にありながら肉眼でも見えているんだから、水星も立派な惑星です。それ以上に地平線に近い金星も堂々としていました。
もう来週には見られなくなるだろうなぁ、と思っていたら夕方晴れた。宵の明星の上に水星がはっきりと。その延長には火星が輝いています。すでに26日に皆既月食を控えた月が東南の空に掛かり、夜半前後には土星と木星も。肉眼惑星たちが一夜のうちに全部見られるチャンス!
今日もいつもの印旛沼には日没組が残っていました。ゆっくりと空が暗くなるのを待ってから車を降りて沼畔に近づくと、ライダーの方が「邪魔でした?」と声を掛けて来てくれました。こちらの目的が星だから大丈夫ですよと返し、これから水星が見えるはずと話すと興味を持ってくれたようでした。そして「さっきチという漫画を読んでいたから、実にタイムリーな体験ができた」とのこと。
その『チ。』という漫画は、現在連載中の地球の運動、地動説前夜がテーマ。確かにタイムリーな話。漫画ではあまり実感がなかったけど、こうして実際の空を目の前にして惑星の話を聞くと実感が湧いて来た、という言葉を聞いてなんだか嬉しくなってしまいました。
実は私の方でも、車から降りる直前に、今夏予定していた大和市の星のイベントについて電話で打ち合わせをしていたところだったので、星を通じて繋がる楽しみを、久々に味わえたひとときとなりました。
今日も夕方から天気が激変し、大粒の雨が夕陽に照らされて「雨粒」というものが上空でキラキラと光る姿を見ることができました(うまく動画には撮れず)。そして思った通り、東の空に虹がかかりました。今日のは二重の虹。PLフィルターを掛けたので、ノーマルよりも虹は強調されましたが、外側の虹が目で見たよりも薄くなってしまいました。