司馬江漢

1月の日比谷講演でお題となった『アジアの天文学』メインにしたのは当然日本の天文学なのですが、今の今まで、天文史と言えばもっぱら西洋の歴史ばかり見てきました(観望会なんかでも…)。このお題もあって日本の天文学の歴史を勉強しましたが、ハマってしまいました(笑)。

 

 「面白い!」

 

 なんで今までほったらかしにしていたんだろう!と、反省しております。今、日本の天文学、特に渋川春海に始まる天文史を史跡を訪ねながら勉強しております(お墓参りとかー)。そんな中、司馬江漢という画家に出会い、史跡ではなく古本や巡りをしています。彼の功績は、何といっても一般庶民への『地動説』の啓蒙ではないでしょうか?彼の書籍などは、復刻のような形で手にすることができます。特に天文学関係は『司馬江漢全集3』でほとんど見ることができました。

 また、全集の別冊として『司馬江漢の研究』ではたびたびお世話になっている科学史家の中山茂氏の江漢の天文学に関する解説を読むことができます。 

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司馬江漢全集より

  そういえば昨年暮れには池内 了氏の『司馬江漢 「江戸のダ・ヴィンチ」の型破り人生』が江漢の人となりがダイジェストとして面白く読めました。

アルゴナウティカ

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アルゴナウティカ(アポロニウス/堀川宏訳)


アポロニウスの『アルゴナウティカ』の新訳が出版されました。

今は分割されて存在しないアルゴ座にゆかりのある伝説を物語ります。

 

 

☆☆☆

さて、本日は新年号が発表されました。

来月より【令和】。

 

 

発表された頃は花冷えとなって桜の梢を渡る北風が肌寒く感じました。

北の空には天気予報で報じられた雨をもたらしそうな雲が湧いています。

帰宅時にお決まりの最寄り駅から自宅までの間

空を見上げて星を眺めつつ歩くのですが

カペラやプロキオンは街灯に照らされた雲の隙間から

がかろうじて見えるだけで、時々ポツリポツリと雨粒が顔に当たりました。

夜更け近く、雨の音が窓越しに伝わって来ました。

New Horizons by Brian May

クイーンのギタリスト、

天文学者でもあるブライアン・メイ

太陽から遠く離れたところにある

アルティマ・スーリーというエッジワース・カイパーベルト天体と遭遇、

それに合わせてフライバイの実施に併せて

♪New Horizonsという曲を捧げる(ソロ・ソングルのリリース)ようです。



これに関するあちこちの記事(特に音楽関係)を読むと

「2019年元旦にNASAから打ち上げられる」的なことが書かれていますが、

実際には打ち上げではなくフライバイが行なわれるのです。

アルティマ・スーリーは直径30キロ程度で、

296年掛けて太陽のまわりを回っている天体。


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そんなことが起きている中、

私は、今年もひっそりと星空を眺めながらの年またぎをしました。

今年はどういうわけか近所の除夜の鐘が鳴らなかったので、

いつ年が変わったのかわからないうちに新年になるという、

もっとも理想的な形で2019年を迎えました。


南の地平線すれすれに見えるカノープスは、

昨日と違って双眼鏡では見えるものの、

肉眼で見ることができませんでした。

写真に撮ると雲の飛来が原因だったのですが、

かろうじて「横着」する姿が写ってました(笑)。

天体の音楽(2019)

ニューイヤーコンサート

2016年以来の「天体の音楽」がプログラムされています。

2019年はティレーマン(初)です。


2000年以降は5回目の登場となります。

2004:リッカルド・ムーティ

2009:ダニエル・バレンボイム

2013:フランツ・ウェルザー=メスト

2017:マリス・ヤンソンス


というわけで、

いよいよ年の瀬となって西高東低の気圧配置が

一段と星空の輝きを増し増してくれています。

ここ最近、宵のアルタイルや深夜のプロキオンの輝きが

いつにも増して明るく、ギラギラと輝いて見えます。


いつもなら年始に観に行くカノープス

「今日なら…」と思って近所に出かけると、いました。

こちらもいつになく明るく「ハッ」とする姿で。


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