オリオンの沈み

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オリオンの沈み

オリオン座は2月南中なので、もっとも見頃・見時のシーズン。それも夜半を過ぎると西に傾き、あとは一気に沈んでしまいます。春も近いということ。冬の星座たちが没しようとしているところは京浜工業地帯(のハズ)。日付も変わる頃、船が行き交い夜景も光線となって写りこんでしまいました。

春はあけぼの

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春はあけぼの…

日の出前の刹那。カメラのセットをしている間にグングン明るくなっていきます。氷点下の朝でしたが、気持ちいい。昔の人は、この冷え込みをどのように耐え忍んでいたんでしょうか… と、考えるとストーブの火も入れずらいなぁ… 

お隣の屋根の上に細い月。これでも月齢26。新月はあさって。

野口さ〜ん!

というわけで、きぼう通過時刻を調べた上で待つこと1分。北西の空からシリウスよりも明るく登場。さすが冬の透明度の良い空だとクッキリと「まばゆく」輝いてます。
反対の空にいるシリウスよりも明るく(対照的な色が美しい…)、火星の真下を北から南へと通過し、エリダヌスの川を下るように市街地の街灯の中に消えて行きました。

 

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予定通りISS通過(2021/02/06)

 

一番星

 一番星といえば「宵の明星」金星を思い浮かべますが、2021年1月現在「明けの明星」として日の出前の東天に姿を見せてくれています。ということで、今夜の一番星を探してみたら薄暮の中でなかなか見つけづらかった木星ではなく、こと座のヴェガでした。もしかしたら東天のカペラか南東のシリウスだったかもしれません。木星を探すために西の空に注目していたので、東の空に目を向けた時にはすでにベテルギウスもリゲルも見えていました。

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木星土星

 

カノープス詣

 年越しカノープスは車の渋滞も鑑みて毎年地元で見るようにしていますが、年明け最初は、逆に渋滞がほぼない正月中に布良まで行くことが恒例となりました。ということで、今回も房総半島最南端へ。
 家を出た時には快晴でしたが、途中「あ〜、正月でも休みなしか…」というフレアスタッグが赤々と燃え盛る情景を眺めつつ、工場の煙突から排出される煙が空に流れているなぁ程度に考えていました。しかし、現地につくと月の光に照らし出された雲が煌々と輝く空になっていました。結局カノープス詣でにはならず、布良詣になりました。真っ暗闇の中に提灯が並び、布良の漁村を見下ろしています。ここからカノープスは見えるのかなと思って歩き回ってみましたが、ちょっと無理なような感じです(参道は西から来ているし)。

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雲の合間にオリオンやシリウスは見えど…

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布良崎神社

 

年越し南極老人

南極老人を年越しで眺めるのが例年となっていますが、
彼らは何事もなかったかのように輝いています。
時々ハッとするぐらい増光、2等ぐらいまでは明るくなりました。

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南極老人りゅうこつ座カノープス