というわけで、きぼう通過時刻を調べた上で待つこと1分。北西の空からシリウスよりも明るく登場。さすが冬の透明度の良い空だとクッキリと「まばゆく」輝いてます。
反対の空にいるシリウスよりも明るく(対照的な色が美しい…)、火星の真下を北から南へと通過し、エリダヌスの川を下るように市街地の街灯の中に消えて行きました。
年越しカノープスは車の渋滞も鑑みて毎年地元で見るようにしていますが、年明け最初は、逆に渋滞がほぼない正月中に布良まで行くことが恒例となりました。ということで、今回も房総半島最南端へ。
家を出た時には快晴でしたが、途中「あ〜、正月でも休みなしか…」というフレアスタッグが赤々と燃え盛る情景を眺めつつ、工場の煙突から排出される煙が空に流れているなぁ程度に考えていました。しかし、現地につくと月の光に照らし出された雲が煌々と輝く空になっていました。結局カノープス詣でにはならず、布良詣になりました。真っ暗闇の中に提灯が並び、布良の漁村を見下ろしています。ここからカノープスは見えるのかなと思って歩き回ってみましたが、ちょっと無理なような感じです(参道は西から来ているし)。
最接近(12/21)から1週間で立場が逆転した位置になりました。遠い遠いと動きが遅いと思っていた天体も、比較するものが近くにあると、こんなに動いているのかと思わせる現象でした。