写真集太陽 -身近な恒星の最新像- /柴田一成・大山真満

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写真集「太陽」

第 I 章: 白色光で見た太陽
第 II 章: Ha線で見た太陽
第 III 章: その他の可視光と赤外線で見た太陽
第 IV 章: X線で見た太陽 -「ようこう」衛星による観測-
第 V 章: 電波で見た太陽
第 VI 章: SOHO衛星とTRACE衛星が見た太陽
第 VII 章: 我が国の太陽観測衛星と地上太陽観測所

 

まえがきにこう書いてありました。
「世の中に天体写真集というのは数多いが、太陽写真集と言うのは数少ない。太陽はあまりにも身近でロマンの対象になりにくいからだろうか?しかし、こんな変化にとんだ激しい姿を見せてくれる“天体”はほかにないのだ。太陽は星である。しかも、まったくありきたりの普通の星である。太陽がこんなに激しく活動しているのだから、はるか遠方にはもっと激しく活動している星がいっぱいあるのではないか?そうなのだ。太陽を詳しく見ると、いまだ見ることができない星々の激しい姿が見えてくる。それがおそらく太陽のロマンであろう。」

 

 確かに、「ロマン」という感じ方でなくても、太陽は昼間、気にせずとも毎日見ているし、夜空に輝く星々と同じ恒星にも関わらず、気にかけていませんでした。次の講座のお題目が「太陽」なので、「日本の天文学」同様、今更ながらに「太陽って面白い!」と思うようになりました。とはいえ、最近の太陽はノッペラボーで… ネットには毎日の太陽の表情を見せてくれるサイトがあるので、毎日見るようになりました。

 

www.nasa.gov

swc.nict.go.jp

この写真集は、用語はもちろんのこと、太陽表面のクローズアップなど、今までに見たことのない太陽の表情を垣間みることができます。ただ、ずっと、赤く燃えたぎるような溶鉱炉を見るようで、思わず「ふ〜」などと、額を拭ってしまいそうです。

 

星のソムリエ