紀元前33〜紀元前22年の間に書かれたと言われる、ウィトルーウィウス(B.C.i。ローマの建築家)の建築書の第九書に十二星座に関する言及がされています。
「この巻では日時計の造り方について、それが宇宙における太陽の放射線から針の影を通じてどんなふうに発明されたか、どんな理によって針の影が長くなったり短くなったりするのか、それを説明いたしましょう(森田慶一訳)」
こうした宣言の後に、黄道十二宮にまつわる天球の営みが綴られています。
まったく関係のないジャンルの中に、こうした天文関係の書籍を見つけると、とても嬉しくなってしまいます。手前の本は普及版。もともとの出版(うしろのちょっと大柄な本)は昭和44年に東海大学出版会よりラテン文の対訳の体裁で出版されていました。