♫ 古代ギリシアの音楽集(パニアグワ)

最近は本の紹介ばかりですが

ギリシア古典を読む時に何か音楽を聴きながらとチョイスするのはいつもドビュッシー

あのアルカイックな雰囲気の「和音」とか「間」がなんとも言えない

古(いにしえ)の時を飛び越えて遥か古代の風を起こしてくれそうな雰囲気を持っているからです。

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今回はパニアグワが1978年に創作に近い再現をしてくれた「古代ギリシア」の音楽集。


01. 序奏

02.「オレステース」のスタシモン

03. コントラポリノポリスの器楽曲断片

04. デルポイアポロン讃歌 第1

05. テクメッサの嘆き

06. パピルス・ウィーン29825

07. 太陽神への讃歌

08. ミューズ(ムーサ)への讃歌

09. ネメシスへの讃歌

10. パピルス・ミシガン

11. アエナオイ・ネフェライ(不断に流れる雲)

12. セイキロスの墓碑銘

13. パイアン

14. ベラーマンの無名氏

15. ピュティア祝勝歌 第1

16. パピルス・オクシュリンコス

17. オクシュリンコスのキリスト教讃美歌

18. ホメロスの讃歌

19. パピルス・ゼノン・カイロ断片

20. テレンティウス「義母」第861行

21.「道徳詩」第1歌 第11~12行(ミーニュ版教父全集37,523f)

22. デルポイアポロン讃歌 第2

23. パピルスオスロ1413A/B

24. 終奏



オープニング曲から度肝を抜かれてしまいますが、

(今まではドビュッシーの楽想から古代ギリシアを想像してましたからね)

これが当時の音楽なのかと言えば、あくまでもパグアニワが

出土された土器の破片などに描かれた楽器を復元し断片に過ぎない楽譜

(あったの?どう読むの? と思いますが…)

から試みたりしながら、奏でてくれた古代ギリシアの音楽。


古代ギリシアに思いをはせて再現を試みるという大胆なアルバム。

今の人には、ヴァンゲリスとかのイマジネーションの方が

よっぽど視(詩)的な聴き方ができるんだろうとは思いますが、

これはこれでとても面白いアルバムです(疲れるけど)。