四季の星座めぐり・夏

 5月に引き続き「四季の星座めぐり」の2回目。春編にも参加された方も大勢いらっしゃったので、なるべくダブりを減らして、重なるところも作り直し…などと気にしていたら、あっという間に当日を迎えてしまいました。


日比谷カレッジブログ


 今回は夏休みに突入した息子を連れて見学させながらの登壇でした。B.G.M.も個人的には夏らしいなぁと思ったもの。夜鳥と風鈴。夜鳥は当然のことながら星見物の時、お供となってくれるフクロウやヨタカ、トラツグミ、コノハヅク。皆さんには種明かしを最期に告げましたが、気づいていた人、気づかず(耳には入っていたようです)にいた人がいたようでした。息子からは「もっと大きくても良かったよ」と。


 夏は私の「かんむり座」から始め、ヘルクレス、りゅう、黄道十二宮(てんびん、さそり、いて)を散策しました。歳差の、ちょっと難しい話も。


 アンケートを読ませていただきましたが、「多岐にわたる」という嬉しいご指摘もありました。実は、私のスタイルは、私が最も敬愛するカール・セーガンに倣っているからです。できることなら、人類が遺してくれた遺産を、博士のように多方面から、あるいはそこから多岐にわたる繋がりをお伝えしたいのです。星座が音楽、美術といった芸術に及ぼした影響や、その逆もあり。当時の社会観も反映したりしている星座の世界。毎夜、夜空を飾る星座の物語は、ギリシア神話といった一つの面だけにとどまらないということがお伝えできて、非常に嬉しく思います。


 後半は、スケッチを取ってもらっている間に「天界の音楽」を聞いてもらい、3日後に迫っていた伝統的七夕の話題。曲はドビュッシーの「星の輝く夜」です。通常はピアノ伴奏ですが、菓子にもあるようにハープによる伴奏。つまり、後半のこと座への伏線にした選曲です。

 七夕の歴史的、風俗的な背景と、現代につながれている「七夕祭り」。ちょうど4日前が関東三大七夕祭りだったので、そこに行ったときの話しと写真を交え、非常にタイムリーでした。

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 次回は10月29日の秋編です。