「没後25年 有本利夫展 天空の音楽」と題された作品展を、
東京都庭園美術館で鑑賞して来ました。
彼の作品展は2002年にも東京ステーションギャラリーで鑑賞したので、
これで二回目になります。
そのときは「花降る時の彼方に」と題された作品展でした。
二回も足を運んでいることからもお分かりいただける通り、
彼の作品は大好きです。
特にここで紹介しようと思ったのは、
彼のコメントに
「音楽が聞こえてくるような作品を描きたい」とあったから。
まさにウィンダム・ヒル的です。
有本の作品にはバロック音楽に影響を受けたたくさんあります。
そして今回は彼が作曲した「ロンド」が販売されていたので、
さっそく購入して聞いています。
この曲(CDにはロンドが1曲収録され、8回繰り返されます)は、
ソプラノリコーダー、アルトリコーダーとハープのための楽曲で、
ハープソロでも演奏可能のようです。
今回のCDに収録されているのは中村由美子さんのハープソロのみ。
前回の作品展のときにはまだ制作されていなかったので、
今回のギャラリー鑑賞では大きな収穫でした!
それにしてもフレスコ画という彼の作品の数々。
風化して行く事を念頭に置いて描かれているので、
静かに眺めていると古の風の音とともにバロック音楽が聞こえてくるようです。
確かに8年前に見た時より風化(色が褪せた)しているような感じでしたが、
彼の作品は人気があるのでギャラリーも多かったです。
なお、彼の作品はDENONのアリアーレシリーズ(日本初のオリジナル楽器専門のシリーズで、バロックがメイン)で使用されているので、目に掛かる事も多いです。
(シリーズの顔でもある有田正広さんのフルート演奏会もありました)