カール・セーガンのコスモスは1980年に日本でも放送され、
今ではDVDとしてリリースされ未だに根強い人気のある科学番組です。
普通の科学番組と違って、B.G.M.がかなり話題になりました。
特にヴァンゲリスは、この番組で爆発的知名度が知れ渡ったと言ってもいいかもしれません。

今回から、そんな音楽も紹介していきます。
もともとは、私の拙HP上でコツコツと制作しているページでしたが、
こっちのブログでも紹介することにしました。

第1回目はストラヴィンスキーから。

http://tupichan.net/Cosmos/COSMOS-Stravinsky.html

『コスモス』ではロシアものが比較的多用されているように思います。
なんとなくセーガン博士の意思を汲み取っているような気がしないでもないですが、
ここで紹介する曲は現代音楽の先駆者と言われるイーゴル・ストラヴィンスキーのバレエ曲です。
コスモスでは、いわゆる“三大バレエ”が3曲とも使用されています。

☆『火の鳥』よりフィナーレ
 最初に紹介するのは作曲家の出世曲となった『火の鳥』で、
エピソード5【Blues for a Red Planet】に使用されました。
これはヴァイキング着陸船が、
火星の赤い大地を目指して打ち上げられ見事着陸するシーン。
この曲のエンディングとなる“フィナーレ”が感動的に使われています。 
(31m55s付近から)

★『ペトルーシュカ』よりペトルーシュカの部屋
 エピソード10【The Edge of Forever】で三大バレエの二作目、
バレエ曲『ペトルーシュカ』が登場します。
三大バレエでは、もっとも地味な存在。
26m25s付近から流れますが、
番組では次元の違う住人が出会う実験で使われています。

☆『春の祭典』より序奏/春のきざし/大地の踊り
 エピソード4【Heaven and Hell】、
ツングースの大爆発と呼ばれるエンケ彗星の接近(07m00s付近)では、
不安定な音型をファゴットが奏でる序奏部分が、
これから迫り来る恐怖と不安を煽るように流れ、
落下(10m28s付近)シーンでは、
壊滅的な破壊の使者が大地を焼き焦がすと、オーケストラも呼応して暴れ狂います。

このページの詳細と、お薦めのアルバムはこちらもどうぞ

http://tupichan.net/Cosmos/COSMOS-Stravinsky.html