「ふたご座流星群」のはなし

今晩、珍しくテレビニュースなどでも取り上げられていましたが、
ふたご座流星群が極大を迎えています。
ここ、関東はあいにくの雨模様でその様子をうかがい知れませんが、
この雨の中に流れ星が混じっているかもしれません。
多くの人は(私もずっと昔は)
夜空に瞬いていた星が突然ポロン、と流れる星だと思っているようですが、
実は宇宙空間を漂っている塵が大気に突入した際に発光する現象で、
摩擦であたかも星のように輝いているにすぎません。
それが大気中に漂うわけですが、
そのうち雨粒に捕らえられて地上に降ってくるのです。
顕微鏡などで覗かないとわかりませんが、
流れ星であれば大気の摩擦で真ん丸になっているので、
すぐにわかります。
大きさは、1mmあるかないか。
ふたご座流星群の毋天体はファエトンという小惑星です。

もう20年以上も前の話になりますが(ウィンダム・ヒルが日本に紹介される以前)、
中学生の頃、友人と集まってこの流星群を日の出まで眺めていたことがありました。
気温は氷点下まで下がるし、雹は降ってくるしで
今となっては楽しい思い出になってしまいましたが、
あのときは凍傷になるかと思ったぐらい必死になって体を温めました。
その頃と比べると夜も氷点下まで下がる日は滅多にないし、
星空も明るくなってしまい3等星まで見えるかどうかという変化ばかりが目立ちます。
夜更けから明け方まで、
ポロンを100近く数え、その中には人工衛星の落下まで加わりました。
マスコミにまで取り上げられたのに、
久しぶりの本格的な雨で流れてしまったようです。