フィールドのノクターン

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フィールドのノクターン

フィールドの夜想曲

 

 Carlo de Meglio, 1826製(イタリア)のフォルテピアノでレコーディングされた最新作。ジャケットの手元部分がろうそくで意味不明(笑)。ピアニストのフローラン・アルブレヒトが、一瞬シュワちゃんに見えたりして…

 曲順も第1番から始まらないので、ピアノの音と合わせて新鮮ではありました。音階によっては、今のピアノとは程遠い鍵盤の音(チェンバロのような音だったり、打鍵の時のフエルトをたたくような音の方が大きかったり…)がして、ピリオド楽器の醸し出す音色に星空の時空を重ねて聞く私には興味が尽きない夜想曲

宇宙が鳴り響く様を想像してみてください…(マーラー)

40年ほど前、コンサートが行われるたびにテレビニュースなどでも報じられたグスタフ・マーラーの『交響曲第8番』通称『千人の交響曲

 

「宇宙が響き始める様子を想像してください。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です」という言葉を残した曲。昨日のテレビニュースでは、メゾ・ソプラノの藤村実穂子さんが参加したアルバムがグラミー賞を受賞した、というもの。

 

この曲がグラミーを受賞したのは4回目。私が実演に接したのは東京芸術劇場こけら落としで行われたシノポリによる全曲演奏会。愛聴盤はいまだにショルティ盤。

 

グラミー歴代受賞盤

1968年度第11回
Leonard Bernstein
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance, Classical (Other Than Opera)

1973年度第16回
Georg Solti
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance, Classical (Other Than Opera)
♪Best Engineered Recording (Classical) ; Gordon Parry & Kenneth Wilkinson, engineers.

2010年度第53回
Michael Tilson Thomas
♪Best Classical Album
♪Best Choral Performance 
♪Best Engineered Album, Classical
♪Best Engineered Recording (Classical) ; Peter Laenger, engineers.

2022年度第64回
Gustavo Dudamel
♪Best Choral Performance

 

過去の受賞では、規模の大きい曲なので裏方への賛辞も込めてBest Classical Album(アルバム・オブ・ザ・イヤーのクラシック版)も受賞していましたが、今回は指揮者のドゥダメルアメリカ人でなかったからか(と、勘ぐってしまう。ロスフィルの音楽監督なのに…)、Best Choral Performanceのみでの受賞でした。とはいえ、このカテゴリー(Best Classical Album)、2011年以降は廃止されているから受賞できないのは当然と言えば当然なのですが(さらに細かいカテゴリーに分けられました)…

 

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歴代受賞盤

 

惑星たちのランデブー・1

目覚ましセットして寝ぼけ眼でしたが、明けの明星の存在はすぐにわかりました。ちょっと赤っぽいのは、まだ地平光度が高かったからか… かろうじて火星は肉眼で確認できましたが(メガネかけて)、土星は見えず。暦上、肉眼惑星は東天に集まってます。細い月も(太陽に近すぎですが)。来月も注目してます。

 

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明けの明星、土星、火星

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1時間後、空も明るく春らしく

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国立天文台「暦計算室」より

eco.mtk.nao.ac.jp

月明り

 おととい(3/21)が春分で、昨日はみぞれ交じりの氷雨が都内に落ちてきました。布団に入るとき、カーテン越しがやけに明るいなぁと思って見上げると、月明りが部屋の中に差し込んでいました。それにしてもスマホのカメラってすごいなぁ。

 

今朝、庭の梅で鶯の初鳴き。

 

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月明り

 

海に横とふ天の河

松尾芭蕉が『奥の細道』で詠んだ名句

「荒海や 佐渡に横とふ 天の川」という句を求めて

現地に行ったことがありました。

芭蕉と同じく天候に邪魔されて見ることはかないませんでした。

天文学と文学(一字違いでえらい違い)の間で

この句の真意を争った時期がありましたね、

現地ではそんな風には見えない、とか。(野尻抱影に詳しい)

昨日はお休みだったので、

休日の新月近くはカメラマンがずらりと並ぶこともあるという

野島崎灯台付近に行ってきました。

さすがに誰もいませんでした(笑)。

芭蕉が想像で詠みあげた情景を満喫できました。

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さそりといての間

締めは海から生まれたアフロディテ

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明けの明星

右下には不倫相手のアレス。