月の光(Tombelle)

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「月の光」トンベル


 「月の光(Clair de Lune)」といえば、ほとんどの人が思い出す曲と言ったら、ドビュッシーピアノ曲じゃないでしょうか。それぐらい彼の「月の光」はタイトルにふさわしい情景を思い描かせてくれます。それをさらに強く思わせてくれたのは、1974年にレコーディングされた冨田勲モーグシンセサイザーの演奏でした。何を隠そう、私が初めて「月の光」を耳にしたのは、この冨田勲版でした。

 他の作曲家でも同名のタイトルを作曲している作品はいくつかあって、今回紹介するのもそんな1曲です。
 メーカーによればドビュッシーラヴェルの先輩格にあたるフランスの作曲家、1854年生まれのフェルナン・ド・ラ・トンベルは、民謡収集家、詩人、画家、彫刻家、写真家、天文学者などなど多彩な顔を持つ作曲家と紹介されていました。個人的な注目は作曲家であり天文学者であるということ(今と違って何でもアリの時代が感じられますねぇ)。やっぱりそういう人の作品はたくさん聴きたくなってしまいます。サン=サーンスもしかり。

 というわけで、ブログのタイトルは「月の光」ですが、もう一枚弦楽四重奏曲も入れておきます(笑)。


CDレビュー

「月の光」という名のつく曲(家のCDから思いつくままに…)

「月の光(Clair de Lune)」
ガブリエル・フォーレ(歌曲、ピアノ編曲版)
クロード・ドビュッシーピアノ曲、歌曲)
・フェルナン・ド・ラ・トンベル(ヴァイオリンとピアノ)

「月の光に(Au clair de lune)」
レイナルド・アーン(ピアノ組曲

「月の光がふりそそぐテラス」
クロード・ドビュッシーピアノ曲

また、ピティナのピアノ曲事典で検索を掛けるとたくさん(52件)出て来ます。

 

 

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 本日(遅かったかな?)6/20(日)14:00~NHK-FMにてオンエアされる

www4.nhk.or.jpで宇宙にかかわりのある音楽を特集します。今回で3回目。私は情報をいただいてから(2021-06-10から1日間の記事一覧 - 星語り(一番星のなる木))らじるらじる(←聞き逃すと便利)で聴くことができました。

 

お時間のある方はどうぞ~

 

PS いつも情報ありがとうございます!

 

梅雨入りしたのに

 梅雨入りの発表があってからゲリラ雷雨的なものはあっても、いつものようなシトシトとしたような日になっていないような気がします。それはそれで(ジメジメしなくて)良いのですが、猛暑、酷暑が予想される日の水不足に繋がりそうで、澄んだ青空を見上げつつも不安にかられます。

 

夕方になって雲がもくもくとまではいかないまでも沸き上がって来ましたが、しっかり宵の明星、上弦の月が西の空に姿を見せてくれました。

 

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梅雨入り後の宵の明星

 

宵の明星、飯炊星、夕星それに大火球!

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一番星金星。上には双子のカストルポルックス。そして火星。

 様々な呼び名を持つ金星。そうそう、一番星も忘れちゃいけない。もう20時前だと言うのに西の空はまだ夕焼け空が残ってます。こんな景色を待っている間に不思議な現象が二つ。

 一つは19時23分。うみへび座を横切るように天頂から南の空に駆け抜ける、かなり明るい火球。先端は破裂したかのような閃光が消滅直前にありました(音はなかったと思います)。色は水色からみどり色っぽく感じたのは、まだ薄明が残る空だからでしょうか? 明るさはマイナス2〜3等級ぐらい。金星よりは暗く感じました。

 カメラを金星に向けていたので、とっさに顔だけしか向けることはできませんでしたが、名残惜しげに経路を復習していたら、こんどは5秒おきぐらいに明滅する飛行体…この時点では未確認なので、アレと言って差し支えないのですが、なんかイリジウムフラッシュのような気も… それが30秒近く続いたでしょうか。その間も先程の火球とは反対方向(経路は全然違うところですが)の飛行だったから、南から西に向かっていました。色は太陽に照らされたISSのような、ちょっと黄色がかったような色。明るさは、その閃光の時で1等ぐらいにはなったでしょうか? 薄明の空で目についたぐらいですから。

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東の空にはさそり座のS字

 

習志野天文部

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習志野天文部


 名前からすると中学か高校の天文部(ああ、なつかしい…)を思わせますが、れっきとした音楽家グループ。名前の通り習志野。うちのご近所と言えばご近所。2020年7月2日に地球に落下した隕石の到着地である、あの「習志野」です。プロフィールには「2012年の金環日食を機に結成された習志野市内在住の音楽家グループ」とあります。

 アルバムタイトルの『夜會』というタイトルもまた、ジャケットともに想像をかき立ててくれますが、天体観測の時に聴くには十分すぎるぐらいな選曲になっています。私のお目当てはホルストの『惑星』。ですが、室内楽にアレンジ。正確にはヴァイオリン、チェロ、ファゴット、ホルン、ピアノという編成。残念なことに全曲へのアレンジとはいかず、火星、金星、木星海王星(途中まで)の4曲のみ。金星はオリジナルの管弦楽版でも、演奏によっては「とっても室内楽」な感じの演奏もあるので、この習志野天文部の金星も、とても違和感なくイチオシかもしれません。

 

narashinotenmonbu.amebaownd.com

 

 昨日西の空に架かっていた火星とその周辺の恒星たち。今日は外灯の勢いに負けてうっすらとだけ見えました。薄雲も影響していたのかもしれません。金星も雲に負けていたし(それでも全天8割以上は晴れていた)

プロキオン、火星と双子の星

西空が外灯の影響で汚く染まっている中に

プロキオン、火星と双子のカストルポルックスが掛かっていました。

その1時間ほど前には宵の明星が住宅地の屋根の上にありました。

まだまだ低空。

 

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双子の星と火星とプロキオン