一番星

 一番星といえば「宵の明星」金星を思い浮かべますが、2021年1月現在「明けの明星」として日の出前の東天に姿を見せてくれています。ということで、今夜の一番星を探してみたら薄暮の中でなかなか見つけづらかった木星ではなく、こと座のヴェガでした。もしかしたら東天のカペラか南東のシリウスだったかもしれません。木星を探すために西の空に注目していたので、東の空に目を向けた時にはすでにベテルギウスもリゲルも見えていました。

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木星土星

 

カノープス詣

 年越しカノープスは車の渋滞も鑑みて毎年地元で見るようにしていますが、年明け最初は、逆に渋滞がほぼない正月中に布良まで行くことが恒例となりました。ということで、今回も房総半島最南端へ。
 家を出た時には快晴でしたが、途中「あ〜、正月でも休みなしか…」というフレアスタッグが赤々と燃え盛る情景を眺めつつ、工場の煙突から排出される煙が空に流れているなぁ程度に考えていました。しかし、現地につくと月の光に照らし出された雲が煌々と輝く空になっていました。結局カノープス詣でにはならず、布良詣になりました。真っ暗闇の中に提灯が並び、布良の漁村を見下ろしています。ここからカノープスは見えるのかなと思って歩き回ってみましたが、ちょっと無理なような感じです(参道は西から来ているし)。

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雲の合間にオリオンやシリウスは見えど…

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布良崎神社

 

年越し南極老人

南極老人を年越しで眺めるのが例年となっていますが、
彼らは何事もなかったかのように輝いています。
時々ハッとするぐらい増光、2等ぐらいまでは明るくなりました。

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南極老人りゅうこつ座カノープス

 

木星と土星

 最接近(12/21)から1週間で立場が逆転した位置になりました。遠い遠いと動きが遅いと思っていた天体も、比較するものが近くにあると、こんなに動いているのかと思わせる現象でした。

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原岡海岸

 

冬至も過ぎて

2020年も冬至が過ぎました。本格的な冬の到来です
しかし、星空の方はと言うと夜半前の東天には春の星座が姿を見せています。
この日を境に夜が短くなり始めると思うと、ちょっと寂しい限り。

 

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夏至(左)、秋分(真ん中)から冬至(右)へ