ハーシェルの交響曲は全部で24曲書かれたようですが、現時点では全曲聴くことはできません。この交響曲集に収められているのは6曲のみ。とはいえ、現在の交響曲という視点で見ると、たった1枚のディスクに6曲も収まってしまうのですから、それぞれが短い作品であることがうかがえます。ハイドンの交響曲が好きなら、十分楽しめるはずですが、のちに天文学者となるハーシェルの感性に鳴り響いた音楽として考えてしまうと、どうしても「宇宙の響き」を想像してしまいますが、生活の糧としての職業でしたから、そこは古典を逸脱することもなく、正攻法で作曲されています(笑)
木星と火星、そしてStarlink
夕方の空には金星と水星が並んで見えていますが、
明け方の空でも火星と木星が並んで見えています。
すでに現地につく時間には火星と木星も輝き、
北東の空には夏の大三角も掛かっていました。
するとそこへ2個の光体が頭上を通過しました。
私が撮影地としている場所は神社脇。
周囲には杉が林立しているので頭上はほぼ見えず。
ただし天頂から南東の空は開けているので
明け方の東天の空を見るには絶景の高台なのです。
2個の光体は寄り添うように並んで飛んでいました。
恐らく
「ISSとスペースシャトルのドッキング直前はこうなんだろうなぁ」
と思っていたら、
次から次への2等級の光体が数珠つなぎとなって現れるではないですか!
一瞬ドキッとしましたが、すぐに
「これが噂のStarlinklか!」と思いつきました。
カメラをセットしたりピントを見たりと正確な数を数えていませんが、
私が見たときは30個以上が連なっていたようです。
ハーシェルのオルガン作品
一昨日、図書館の駐車場で宵の明星と東方最大離角前の水星の姿が目に入ったので、昨日は見晴らしの良い港に行って来ました。しかし、あいにく水星の高さにだけ雲がなびいていて、その姿だけを見ることができませんでした。満月が翌日に迫った週末、大潮を求めてか、釣り人たちの姿が薄明が始まるとともに増えてきました。
風が冷たい
さて、音楽家だったハーシェルは様々な楽器を演奏することができたマルチ・ミュージシャンでした。今回紹介するアルバムは、同じくヨーロッパ南天天文台(ESO)の天文学者ドミニク・プルーストです。まさに現代のハーシェルなのか、二足のわらじを履いているような天文学者です。
ここに収録されたオルガン作品が教会での録音だからといって、すぐに宗教音楽と結びつくわけではなく、当時は人びとの気持ちも、もっと星空に近いところにあったことを思えば、ハーシェルのオルガン曲の響きが、厳かに響いて聴こえてくるのは当然かもしれません。バッハのように神を讃えた意味を持っていなくとも、オルガンの響きは、教会とかかわりを持っていない私のような人間でも、なにやら気が引き締まる思いがします(笑)。特に暮れのヒンヤリとした空間で聴くのが好きです。
カノープスと北風
立春を過ぎたのに氷点下まで下がりました。顔が痛いし呼吸も辛いし。それでも北風のおかげで南の地平線まで晴れ渡ってくれたので「カノープス!」と帰路の途中で思い出し、急いで帰宅して南中に合わせて出発しました。いつも眺めに行く所ではなく、今日は最寄り駅から自宅まで(30分!)歩く途中の住宅地から。時々以上と思える増光をしているカノープスを見かけるので、そこから写真を撮りたいと思ったのでした。
しかし、世の中そんなにうまくいかず、肉眼で見えたのか見えないのか(見えたけど)といった程度の頼りない光源でした。露出は15秒で撮りました。近くに成田空港、羽田空港の航路が入り組んでいるためこの時間はラッシュ・アワー。光線がたくさん入っています。そんな中、鉄塔の右下にカノープスがユラユラと姿を現してくれました。