11月になりました。
西の空が「秋の日は釣瓶落とし」になっています。
今日は金星、木星、月、土星が並んでいます。
水星は見えませんでした。もっと開けた場所にいかないと…
「天文台の電話番―国立天文台広報普及室」「はい、こちら国立天文台―星空の電話相談室」ともに同じ内容の書籍ですが、後者は普及版の性格(?)であろう文庫本です。他にも私は「流星と流星群」「流れ星の文化誌」でお世話になりました。つまり、一度としてお会いしたことがないのですが、本の読み手として大変なお世話になったのであります。電話番の方ではアマゾンのレビューにこんなことを書いてました。
「マスコミの方にぜひこの本をご一読願いたいと思っています」
私も星のソムリエの中で、観察会など催しなど行なっているので、この本でのやり取りは「あーあるある」などと、膝を叩き、クスクスと笑いながら読むようなケースが多々ありました。しかし、そんな内容ばかりではなく、教育とは何かとか、大人がもっと真剣に考えなければならないようなこととか「こんなこと聞かれたら、こんな風に答えよー」などと、少なからず私の教科書となり、今後も指標になってくれるでしょう。
ご冥福を御祈り申し上げます。
一昨日の大雨も上がりました。
西の空に宵の明星、今シーズン二度目の確認。
ようやくカメラに収めることができました(すぐに消えましたが…)。
望遠で寄っているので高度があるように見えますが、
この時は5.9度でした。
第1章:太陽の光
第2章:太陽のエネルギー源
第3章:幽霊のようなニュートリノ
第4章:太陽の鼓動を測る
第5章:磁化した星
第6章:目に見えない激動の世界
第7章:荒れ狂う太陽
第8章:宇宙空間を満たすエネルギー
第9章:地球生命を維持する大気が変わる
第10章:地球の将来は炎か氷か
翻訳者であるお二人(渡辺尭, 桜井邦朋)のボヤキがあとがきに。この本は通常の科学本と違って、ジャンルが多岐にわたっています。最初のページを開くと、そこにはジョージ・ハリスンの「Here comes the sun」が迎えてくれます。なんかちょっと毛色の違う本だぁなと、パラパラめくると素晴らしい(当時の)最新の太陽の写真に交じって、美術で描かれた様々な姿の太陽を題材としたモネをはじめとする絵画が何ページ置きかに掲載されていました。翻訳者の手を焼いたのはマドンナの「Material Girl」。
まだ読み始められず、パラパラとページをめくっているだけですが、これからさき、どんな驚きが隠されているのか楽しみな本です。
昨日は即位礼正殿の儀でしたが、あいにくの天候だった(室内で仕事中だったから、あとでTVニュースで知った)ようですが、その後はどうやら晴れ上がったようです(虹も出ていたとか)。というのも、布団に入る前にちらとカーテンを開けると、目の前の東天の空に明るい半月が掛かっていたから。少々情景は違うけれど、稲垣足穂の小品を思い出しました。だから、今朝は雨上がりの日の出になりそうだと予想して目覚ましをセットすると、目論見は当たりました。前日の雨の影響か、一晩の夜露なのか、あたりはびっしょりと濡れていましたが、目の覚める夜明けを迎えました。次回の講座ネタに撮りためている日の出の写真を撮りに。だんだん時間が遅くなってくるのが、出勤時間に影響を及ぼします。ヒヤヒヤ、ハラハラしながら時計と相談。
第 I 章: 白色光で見た太陽
第 II 章: Ha線で見た太陽
第 III 章: その他の可視光と赤外線で見た太陽
第 IV 章: X線で見た太陽 -「ようこう」衛星による観測-
第 V 章: 電波で見た太陽
第 VI 章: SOHO衛星とTRACE衛星が見た太陽
第 VII 章: 我が国の太陽観測衛星と地上太陽観測所
まえがきにこう書いてありました。
「世の中に天体写真集というのは数多いが、太陽写真集と言うのは数少ない。太陽はあまりにも身近でロマンの対象になりにくいからだろうか?しかし、こんな変化にとんだ激しい姿を見せてくれる“天体”はほかにないのだ。太陽は星である。しかも、まったくありきたりの普通の星である。太陽がこんなに激しく活動しているのだから、はるか遠方にはもっと激しく活動している星がいっぱいあるのではないか?そうなのだ。太陽を詳しく見ると、いまだ見ることができない星々の激しい姿が見えてくる。それがおそらく太陽のロマンであろう。」
確かに、「ロマン」という感じ方でなくても、太陽は昼間、気にせずとも毎日見ているし、夜空に輝く星々と同じ恒星にも関わらず、気にかけていませんでした。次の講座のお題目が「太陽」なので、「日本の天文学」同様、今更ながらに「太陽って面白い!」と思うようになりました。とはいえ、最近の太陽はノッペラボーで… ネットには毎日の太陽の表情を見せてくれるサイトがあるので、毎日見るようになりました。
この写真集は、用語はもちろんのこと、太陽表面のクローズアップなど、今までに見たことのない太陽の表情を垣間みることができます。ただ、ずっと、赤く燃えたぎるような溶鉱炉を見るようで、思わず「ふ〜」などと、額を拭ってしまいそうです。