星を近づけた人びと/ 斉田博

今から10年前に星のソムリエの資格を取得し
観望会や講座のネタに目を付けたのがこの本です(笑)。
この本を手にしてからは、手放せず、斉田さんの本をあれこれ漁りました。

星を近づけた人びと(上)
1.恒星の視差を求めて
2.ハリーのセントヘレナ島遠征
3.肉眼対望遠鏡、世紀の対決
4.ヘベリウス『恒星カタログ手稿』放浪記
5.恒星も動いている!
6.固有運動の大きい星
7.ブラッドリーの偉大な発見
8.ライトという天文学者を知っていますか
9.夜空はなぜ暗い?
10.オルバースのパラドックスのルーツ
11.海上における経度発見賞のゆくえ
12.ハーシェルの音楽歴
13.ジョン・ハーシェルの側面
14.独学の大天文学者ベッセル
15.グリニジ天文台長ポンドの悲劇
16.星を近づけた人フラウンホーファー
17.太陽研究の夜明け
18.鷲の目を持っていたドーズ
19.発見をしなかった大天文学者
20.スミソンの奇妙な贈物

星を近づけた人びと(下)
21.アメリカ最初の女性天文学者
22.ミッチェルのヨーロッパ旅行
23.ウェッブ神父の名著
24.『アストロノミカル・ジャーナル』の創刊者
25.スミソンの奇妙な贈物
26.D線上のあれやこれや
27.スペクトル型の元祖セッキ神父
28.太陽と地球の年齢をめぐって
29.太陽の温度二転三転
30.ピラミッドを建てようとした男
31.プロキオンの伴星を追って
32.恋のスペクトル
33.日中にコロナ写真をとろうとした人たち
34.アンドロメダ座S星の発見
35.偉大なるアマチュア、バーナム
36.写真星図のはじまり
37.エーテルが存在理由を失った時
38.今世紀最高の観測者
39.あごひげおじさんバンビー
40.太陽以外に惑星系を追う

 

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星を近づけた人びと

 

上野観望会(2019−05−17)

3月以来の晴天に恵まれて夏時間(19:30〜)になって
初めての観望会です。
空気が乾燥していたため透明度も良く
日が沈んでからはちょっと肌寒くもありましたが、
東の空に顔を出していた月を始め二重星などの天体を楽しみました。
小さなお子さんが沢山、元気よく月夜の観望会が行なわれました。

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東の空に月、そしてスカイツリー

 

近世日本天文学史(上)ー通史ー

 仕事からの帰り道、最寄りの駅から徒歩で30分の間西の方向を目指して歩くのが日課ですが、今日はこれが5月の星空か?と思えるほどの透明度で帰路を終えるまでの時間、彼らは付き合ってくれました。

 カペラの輝きからして尋常ではなく、北西の空高くに群青色に染まる夕刻の薄明の中で異彩を放っていました。その他の星々も、今は初夏の星々が頭上に輝いていることを忘れさせるようで、家の近くの住宅地に入ってからも、冬の大三角の輝星が姿を現し、犬星シリウスが向かいの家の庭先にギラギラと瞬く姿を見せてくれました。

 

近世日本天文学史(上)ー通史ー /  渡辺敏夫著(恒星社厚生閣

序章

第1章 古代の天文学概説
 1. 古代の天文学
 2. 大陸文化の輸入
 3. 暦日の施行
 4. 天文博士暦博士

第2章 西洋天文学の東
 1. 古代の天文学
 2. 大陸文化の輸入
 3. 暦日の施行
 4. 天文博士暦博士

第3章 『天経或問』
   1.『天経或問』の舶載

第4章 日本天文暦学の先駆者渋川春海と貞享の改暦
 1. 貞享改暦前の日本天文学
 2. 渋川春海と改暦
 3. 春海の天文学とその著作
 4. 渋川春海の門弟
    5. 安倍家(土御門家)
 6. 賀茂家(幸徳井家)
 7. 天文方

第5章 貞享改暦後の天文暦学
   1. 授時暦
 2. 授時暦意外の天文暦算書
 3. 長 暦
 4. 暦注書
    5. 交食考について

第6章 宝暦の改暦
   1. 八代将軍吉宗と禁書令の緩和
 2. 改暦御用観測始まる
 3. 天文方上京
 4. 帰府後の土御門と西川の交渉
    5. 西川正休の心底
 6. 天文方(西川正休)再度上京
 7. 新暦書校正の開始と正休の失脚
 8. 貞享補暦と宝暦改暦
 9. 西村遠里の宝暦改暦批判

第7章 宝暦暦法の失敗とその修正
   1. 宝暦13年9月朔日日食予報の失敗
 2. 宝暦暦法の修正
 3. 宝暦改暦前後の天文学


第8章 蘭学の交流と天文学
   1. 麻田の起り
 2. 麻田剛立天文学


第9章 寛政の改暦
   1. 寛政改暦に至るまで
 2. 高橋至時と改暦後
 3. 麻田派の人々


第10章 ラランデ天文書の入手とラランデ暦書管見
   1. ラランデ天文書
 2. 至時の著述
 3. 間重富


第11章 地動説の導入
   1. 本木良永と『天地二球用法』
 2. 地動説の伝播
 3. 志筑忠雄と『暦象新書』
 4. その後の地動説

 

第12章 浅草暦局の活躍と高橋景保
   1. 高橋景保
 2. 著書和解御用
 3. シーボルト事件
 4. シーボルト事件の周辺の人々

 

第13章 仏教天文学と梵暦運動
   1. 仏教天文学
 2. 釈円通と梵暦
 3. 梵暦反対論
 4. 円通梵暦運動の後継者たち

 

第14章 国学者天文学
   1. 和学古道学者たち
 2. 平田篤胤の古道説
 3. 佐藤信淵天文学
 4. 鶴峯戌申とその天文観

 

第15章 天保の改暦と渋川景佑
   1. 渋川景佑
 2. 天保の改暦
 3. 渋川景佑の著述
 4. 天文台とその属官
    5. 江戸幕府旧蔵洋書と天文書
 6. 土御門家とその暦学者たち

 

第16章 測量術と航海法
   1. 本邦の測量術
 2. 伊能忠敬と日本全図
 3. 関西以西の測量
 4. 伊能忠敬後の測量家
    5. 航海術について
 6. 天文方の航海術研究

 

第17章 測量術と航海法
   1. 民間における天文学
 2. 占候書について

 

第18章 太陽暦採用
   1. 江戸時代における太陽暦
 2. 太陽暦採用

まだまだ読み切れていませんが、目次だけ眺めていても楽しめますね~

 

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近世日本天文学

 

惑星(ホルスト)の新譜

久しぶりの新譜です。

アンドルー・リットン/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団

フォーマットはSACD(マルチ5.0チャンネル)

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アンドルー・リットン/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団

 

雲がもくもくと…

結局のところ、みずがめ座流星群を見に行くつもりでいたのに

行く直前になって西の空から雲がもくもくと。

諦めて明け方の月と金星の接近を見ようと思っていたのに、

明け方に起きると雲はそのまま…

しかし、太陽が昇ってくると青空が顔を見せました。

ということで宵は上野の国立科学博物館の観望会へ向かいましたが、

こちらも直前に中止(4月から3回連続…)

 

 

5月5日の星空

南の空

無精してタイムラプスで空を眺めさせましたが、

流れ星は一つも写ってませんでした。

 

大宇宙のピアノ・ファンタジー:たのしい演奏会用小品集(斎藤高順)

大宇宙のピアノ・ファンタジー

 それぞれの曲に与えられたタイトルからしてそそられる組曲。これを作曲したのは、日本 人なら一度はどこかで耳にしている(今ではパチンコ屋ぐらい? いえいえ、ウチの近所のスーパーでは毎日店内大音量!)軍隊行進曲の編曲者、斎藤高順がピ アノ・ソロのために書いた組曲。どれも小品ばかりで、子どものための演奏会などで取り上げられる機会が多いようです。今回初めてレコーディングされたの は、残念ながら全曲とはいかず、16曲中11曲のみ(下記曲目のうち赤字はレコーディングされていません)。

 

01. 星の王子と王女の夜想曲(Nocturne for prince & princess of stars)
02. 火星人のロボットのガボット(Martian robots' gavotte)
03. 七色の虹のブランコ(Rainbow swing)
04. 金星キラキラ・タランテラ(Tarantella of twinkling venus)
05. 織り姫と彦星のスペースロマンス(Space romance of vega & altair)
06. ほうき星のビッグパレード(Comet's big parade)
07. お日さまとお月さまのかくれんぼ(The sun & the moon playing hide-and-seek
08. 三ツ星のメヌエット(Menuett of three stars)
09. 行進曲 偉い大先生北極星(Great polestar march)
10. ソファミレドラマ−カミナリサンダー(Sol-fa-ni-re drummer thunder)
11. ワルツ かんむり星座の回転木馬(Merry-goーround waltz on crown constellation)
12. まっ白な雲の綿菓子 (Candy fluff made of white clouds)
13. 天の川の舟唄(Barcarole of the milky way
14. 大宇宙遊覧UFO(Space pleasure boat UFO)
15. 流星のジェットコースター(Shooting stars' roller coaster
16. 土星の子供はフラフープがお好き(Saturn's children like hula hoop)

 

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大宇宙のピアノ・ファンタジー